全良雄さんご逝去
11月11日付の奈良新聞より。
くらしにちょっとクラシック音楽を!の会などでお世話になっていた、奈良フィルハーモニー管弦楽団の創設者であり団長でもある全良雄さんが療養のかいなく、亡くなられました。これからもリードしていただきたい良き人のご逝去はとても残念です。深く哀悼の意を表します。
12日付奈良新聞の国原譜で(栄)という記者が追悼記事をかいておられます。
「奈良フィルハーモニー管弦楽団の創始者で団長の全良雄さんが胃がんで亡くなった。享年65歳はあまりにも早過ぎる。スポンサーに乏しい奈良の地で、奈良フィルが30周年を迎えることができたのは、全さんの人間力によるところが大きかった。
念願の定期演奏会は平成9年から。資金的に厳しいが、全さん夫妻の交友から広がった奈良フィル友の会会員の輪と、団員の熱意があってこそ続いているのだと断言できる。
巨匠・秋山和慶さんが振った時は、世界の一流オケの音がした。「秋山先生に少しは本気になってもらえたかな」。全さんのはにかんだような笑みが忘れられない。
各定期演奏会後、全さんに感想を言うのが恒例だった。別の演奏会で筆者の姿を見つけた全さんは「きょうは怖い人が聴いているので」と聴衆に話した。
素人の批評も決しておろそかにしない。柔和な全さんのプロとしての一面を垣間見た。もう全さんと“勝負”できないのが寂しい。
「奈良の地にオーケストラを」。全さんの心は団員らに受け継がれるに違いない。全さん、安らかにお眠りください。(栄)」
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