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2015年9月 4日 (金)

南都銀行経営説明会  丹羽宇一郎氏の話

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先日、なら100年会館大ホールで南都銀行経営説明会がありました。
最初に、この6月に頭取に就任された旧知の橋本隆史氏から、あいさつと南都銀行の経営の説明そしてこれから、を話されました。地域活性化にむけた取り組み、観光活性化や「ならまちの活性化」など地域との連携を深め、地域資源を最大限に活用した支援、創業や新事業展開にむけた支援などを強調されていました。

Cimg1383(中国の内閣、3年前の年齢、画像はクリックすると拡大します)


第2部は、伊藤忠の社長や会長を歴任され、中華人民共和国への全権大使などをつとめられた、丹羽宇一郎氏の1時間半にわたる講演を聞きました。以下は私のメモから。

現在の国際的な経済状況の概説、日本の国会では「憲法に則した法律なのかどうか」をしっかり審議すべき、出来上がった法律は5年後同じような説明をするかどうか、時の情勢は必ず変化してそのときの便利なように使われるだろう、軍事に対する予算が10倍以上あるアメリカを10分の1以下の日本が助けられるわけがない、と歯切れよく語られました。

そして中国の話。
1972年田中角栄と周恩来の間の日中国交回復の政治声明を出して以来、日中は4回の政治声明を出している。喧嘩で一方だけが悪いということはない。2017年、習 近平の第2次の内閣発足の時が日中国交回復45周年になる、このときが大きなチャンスであり、日本から持ちかけてお祝いをすべきだと提案していると話されました。

(中略)

・アジアで中国と日本とインドと韓国の4カ国で90%を稼ぎ出している。あとの20カ国で10%稼ぎ出しているのがアジアである。

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・日本はいま、量だけではなく質、人間というソフトでも負けつつある。日本は教育に力を入れるべきだ。
とくにデータ革命、インターネット、教育で負けている。データは英語で入っていくが日本語で入って翻訳していては遅れる。

最後に、日本の3本の柱として

第1に、技術、モノを作る技術、たとえば山中先生のようなトップではなく、それを生かしてモノをつくる技術への教育に力を入れるべき。戦後20年間の奇跡の成長のころもしかりであった。

第2に、観光立国である。与えられた素晴らしい自然と歴史が日本にはある。それを活かしきれていない。観光という学問が日本にはまだない。観光を学問するにはまず会計学だ、経営マネジメントが大切だ。海外と競争しなければいけない。それは京都と奈良がある、京大と奈良女子大が力を合わせて・・・・。

第3に、農業立国である。総合力としての農業である。

以上3つの根底にあるのは教育である。
若い人間の頭に投資をしなくてはいけない。
海外留学する若い人にも投資しなくてはいけないと結ばれました。
全般に豊富なデータ、数字を駆使されたお話で非常に説得力がありました。

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