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2015年8月26日 (水)

三陸海岸 大槌町から釜石市、大船渡市、陸前高田市へ 3

紫波町で一行と別れて、レンタカーを借りて東北地方に詳しいKさんの運転でUさんと3人で三陸海岸を訪れました。大震災の大津波の大被害を受けて4年半が経とうとしています。ようやく訪ねることができました。紫波町から北上山地を通り遠野市を通り釜石市に行きさらに大槌町へいきました。

大型商業施設「マスト」、こちらも大津波が押し寄せ、長い間休業したところです。1階で同業の趣味の百撰会のAさんががんばっておられますのでご本人は会議で不在でしたが訪問しました。Aさんも大震災後1週間ほど連絡がとれなくて心配したのですが避難所におられました。

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そしてすぐ近くの福幸きらり商店街へ。大槌北小学校が建っていた場所に大津波のあと9ヶ月後の12月に、被災されたいろいろなお店が店を出されたそうです。(小学校は父兄の要望で別の場所に建てられたそうです)

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シフォンという喫茶店でアイスコーヒーを飲みながら奥様に津波のことなどお話をうかがいました。「福幸きらり商店街」は小学生の方のネーミングだそうです。

三陸の「福幸きらり商店街」小学生が名づけしと言ふ(毎日やまと歌壇)

店内には当時の写真が貼ってありました。

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今では当時家並みが立ち並んでいた町は、地盤の盛り上げ工事をしていました。
そして福幸きらり商店街の会長さんからもさらにくわしいお話をうかがうことができました。「盛り上げ工事もあと2,3年かかるでしょう。それからですね。」とのこと。お話の中でぽつりお母様も奥様も大津波によって行方不明と言っておられました。まだまだたいへんだと思いますが、ご健勝を祈念する次第です。

それからふたたび釜石市を通って三陸海岸沿いをえんえん50キロほど南下して、夕方に大船渡市に着きました。ちょうど沿道のAさんの本店にもごあいさつできました。すこし高いところにある本店は大津波の被害はまぬがれたそうです。支店はたいへんなことになったそうです。かつて百撰会のヨーロッパ旅行でご一緒した支店の店長のKさんは大津波で亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

大船渡市もかつての町の低いところは大津波の被害を受け、いまは盛り上げ工事などが進められていました。駅辺りや「おおふなと夢商店街」などを見学しました。

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そして大船渡市のこの5月に新しく建て直されたビジネスホテルに宿泊。夕食は近くのお店で三陸の海の幸をいただきました。

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翌朝、宿泊した建て替えられたビジネスホテルの前で写真を撮ってもらいました。90度カメラの角度を変えると大震災と津波をうけてそのままのもとカラオケの店です。2階まで壁がなくなりからっぽです。

そしていよいよ3日目はさらに南へ18キロほどの陸前高田市にいきました。陸前高田市は、低いところの町あとがほとんどなくなったと聞いていましたがその通りでした。かつての神戸の埋め立て工事の方法であちこちにりっぱなベルトコンベアーをつくり盛り上げ工事が進められていました。またダンプカーもたくさん土を運んで走っていました。他府県ナンバーもありました。

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盛り上げ工事の間の通路を縫って15分ほど歩いて、あの「奇跡の一本松」の見えるところまでいきました。東北にくわしいKさんによればかつては松がたくさん並んでいて海水浴もしたそうです。

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そして再び大船渡市の碁石海岸の先までいきました。高台になっていて整備もされていて、そこは震災を感じさせられないすばらしい公園でした。眼下にきれいな海が広がっていました。

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途中三陸名産のおみやげを買って、新サンマを予約して復興にすこし協力して北上山地を一路、盛岡市へ戻りました。レンタカーで岩手県を2日間で380キロ走りました。実に岩手県の広さを感じることでした。

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そして大震災から4年5ケ月経ちますが、復興はまだまだ進みが遅いと感じざるを得ませんでした。

東京のNさんによれば「東京五輪のあおりもあって、建設労働の不足や資材高騰もあり、復興いまだしのようですね。仮設住宅や避難先での住まいもなお10万人を超える」ということです。

たいへん心に残る3日間の岩手県の旅となりました。いろいろの方に出会いました。ご案内と運転のKさんそしてUさん、皆さん、ありがとうございました。(おしまい)

(蛇足)

遅い昼食に盛岡市に戻って名物わんこそばに挑戦。わたしは64杯(普通のザルそばの4杯分あまりとのこと)をいただきました。つい日ごろの節制をすっかり忘れてしまいました。

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