「女性の活躍が関西・奈良経済復権のカギ」と「いかるが和々塾」
先日、奈良女子大学附属中学校・高等学校(現奈良女子大附属中等教育学校)の全体の同窓会、柳汀会総会がありました。2人の同窓生の大学教授の講演を聞くことが出来ました。
そのひとりが甲南大学経済学部教授の稲田義久さん。
昨年日経新聞で「4月~6月の日本の消費は消費税が上がったことにより新聞などが消費回復をいっているが、そうでもない、消費回復は遅れている」という論旨の分析を掲載されていました。
この日は講演時間が時間が40分くらいでしたので、速射砲のようなスピードでの講演でしたが、なかなか興味深いものでした。
(クリックすると拡大します)
講演のテーマは「女性の活躍が関西・奈良経済復権のカギ」と題するものでした。関西経済白書やいろいろなデータをもとにした、経済学者の考察と提言でした。
・日本経済の戦後、とくにその中での関西、大阪の経済、そして奈良の経済。
・ 関西の域内総生産(GRP)は全国の16%。大阪、大阪の2分の1が兵庫であり、京都はその更に2分の1である。
・残りの奈良、滋賀、和歌山の占める比重はとても低い、がそれぞれに個性的だ。
・関西の長期低迷は万博の頃から。
・関西長期停滞のわけは、供給制約・本社移転・高度人財流出があげられる。
・関西は女性の就業率が低い。
・奈良は県外就業率が全国でもトップだが、地元に働くところが少ない、大阪には近い。とくに女性の就業率が低い。豊かである反面、仕事に行きにくい。年配のおじいちゃんおばあちゃんが孫の世話をして、女性も仕事しやすくすることが大切だ。
・健康・医療産業の好循環で成長の加速を
・そしてインバウンドを含めた観光を。観光資源の賦存量が京都も奈良も外国人誘致につながっていない、が可能性は高い。
(奈良のことも詳しいですので機会があればもっといろいろお聞きしたいところです)
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そして、稲田義久さんの出身地でありお住まいされている斑鳩での実践を紹介されました。
http://www.ikarugabunka.com/斑鳩文化協議会/いかるが和々塾(にこにこじゅく)/平成27年度講座スケジュール/
早速、5月3日にもいかるがホールで、「装身具から見た藤ノ木古墳」という講座があるそうです。
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