『ところで、きょう指揮したのは?秋山和慶回顧録』
指揮活動50年を迎えられたのを機に、指揮者秋山和慶さんと冨沢佐一さんによって、秋山和慶回想録が出版されました。おりしも、昨年は文化功労者の顕彰もうけられ数々の栄誉をうけられた年でした。
「師・斎藤秀雄、盟友・小澤征爾、弟子たちとの交流、ストコフスキー、グールドら巨匠の思い出、内外のオーケストラとの演奏活動、趣味の鉄道・・・・・・・・世界のアキヤマが初めて語った指揮者人生のすべて!」
「斎藤先生からも『音楽を利用して自分の名声を高めようとしてはならない』と強く戒められていました。指揮者はめだたず、ひたすらよい音楽を求めるべきだというのが私の信念です。秋山和慶(本文より)
と本の帯にも書かれています。
全編を通じて、すばらしい秋山先生の姿、考え、行動を、秋山先生の言や多くの取材を通して、冨沢佐一さんという広島の中国新聞社の記者は真摯に書かれています。
本を手に入れましたので早速、朝と晩で一日で一気に読みました。秋山先生の音楽のみならず、人間として、生き方としてまた指揮者を中心とする音楽史として素晴らしい本だと思います。アルテスパブリッシング 1900円税別。
私も東京での学生時代と社会人に成り立ての頃、何度か秋山先生のステージで歌わせていただきました。その後、ここ10年ほど奈良に来られて奈良フィルハーモニー管弦楽団の指揮をとられるとき何度かご一緒に食事したり、東大寺お水取りにご一緒しました。また昨年は合唱団の50周年記念の演奏会「マタイ受難曲」を聴かせて頂いたり、東京アカデミー合唱団の50周年記念パーティーでご一緒できたりしています。
またちょうど昨年の4月には奈良に奈良フィルの指揮に来られご一緒できました。そのときの「鹿鳴人のつぶやき」です。
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-1114.html
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