鳥取県米子市の中心市街地へ 1
先日、鳥取県米子市の中心市街地へ研修視察に行く機会がありました。奈良市中心市街地活性化研究会と奈良商工会議所小売部会の共同でバスで米子市に行きました。皆で米子商工会議所でお話を聞き、商店街をご案内いただきました。
以前にも奈良に講演に2度ほどお越しいただいている、この3月までタウンマネージャーをされて尽力されている米子市会議員の杉谷第士郎さんら皆様にたいへんお世話になりました。御礼申し上げます。
米子市の中心市街地活性化の様子は、かえる通信にとてもくわしく掲載されています。→http://www.yonago-kaeru.jp/
SKYの3階テラスでの集合写真。中腰が杉谷第士郎さん。2階ではパソコン10台ほど使われて活発なWEB取引をされていました。
わたしもかつて歩いたことがある商店街ですが、閉店されたお店が多いようです。残念ながら「閉めてしまってあとは年金ですごしたほうが良い、テナントとして貸すにはトイレの下水道工事に費用をかけなくてはいけないから何もしない」というお店もあるということでした。
その中でも若い人が取り組まれ、あちこちの「点」でいろいろな良い店やリノベーションされたビルなどつくりだされているのを拝見しました。さらに「点をつないで面とする」ということですが、同感です。
法勝寺商店街は、アーケードが老朽化したので撤去し、水周りの整備とともに花と緑の商店街にということで、芝生を植えられたり植木鉢をおかれたりオリジナルの石の七福神などが置かれていました。さわやかな感じがしましたし、通りかかられた年配女性にもご丁寧なごあいさつをいただきました。
広場が作られ、日本でも古い客車がおかれ、下校した子供たちが遊んでいました。通行量だけでなく、こういう地域の子供たちのためになっているというのも評価する上で大事なことではないでしょうか。
ちょっときれいな喫茶店や飲食店などが入っている「善五郎蔵」。前の道はかつて米子城の堀であり荷物を積み下ろししていたそうです。陶器と仏具の社長さんが大手会社勤めから先代のご病気で福岡から帰られたあと、商店街の有志と毎夜、商店街のことを討論して芝生のある商店街やご自分の倉庫を、有志によるまちづくりの株式会社をつくり、補助をもらいつつ善五郎蔵として実現したそうです。喫茶店の2階でおいしいコーヒーをいただきお話を聞きました。
前列左、株式会社 法勝寺 社長さんと参加の一部メンバーです。
米子は道幅も広く整備され、車社会のようですが、歩いていける中心市街地の商店街は米子駅にも近く決して悪い立地ではないと思います。
ますますのご発展をご祈念申し上げます。
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