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2014年9月15日 (月)

「大佛さまと子供たち」

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なら国際映画祭は新しい映画と共に懐かしい映画を見ることが出来ました。(なら国際映画祭は今日15日まで)

場所はかつての尾花座の跡のサンルートホテル奈良の桜の間で立ち見が出て超満員でした。監督は有名な清水宏さん。1952年の作です。

 

あらすじは、「舞台は奈良・東大寺。非公式の観光案内で生計を立てながら、戦地から帰らない父の消息をラジオ放送で探し続ける豊太(岩本豊)の姿を描く。戦災孤児たちの安らぎの場所として夢想される奈良の大仏さまをはじめ、子供たちが仏像と交感する姿を描く」というもの。

 

とにかく奈良のかつての風景が全体を通してでてきました。

 

東大寺大仏さま、南大門、仁王様、参道、鐘楼、先代の良弁杉、二月堂、三月堂、裏参道、講堂跡、転害門、知足院など東大寺境内のあちこちがでてきました。

 

また興福寺、中金堂、その内陣、南円堂、五重塔は五層からの風景も。そして猿沢池。

 

旧奈良市役所あたり。映画を見たホテルサンルート奈良の向かいにあったという骨董店。

 

新薬師寺。高畑あたり。

 

旧奈良学芸大学、今の県庁交差点、登大路町あたり。

 

春日大社や若草山。

 

般若寺や奈良坂あたり。

 

三条通。もと東映あたり。

 

近鉄奈良駅の地上駅の様子、油阪のもと奈良交通の営業所、近鉄油阪駅。

 

西包永町あたりでしょうか、一条通やその周辺。その他、あちこち。お寺も概していまほど整備されていません。こわれた仏像もでてきました。

子供たちが観光の人を東大寺や興福寺、春日大社、新薬師寺などでガイドするのですが、大人のような口調で、かつとてもくわしいものでした。

そして三月堂の不空羂索(けんさく)観音像を密教の影響があると説明していました。(拙ブログの前日の美ビット見て歩きの本の通りでした)

そしてところどころで、会津八一の歌(おほらかに もろて の ゆびを ひらかせておほき ほとけ は あまたらしたり)や芭蕉の句などを朗詠したりしていました。

当時、般若寺の楼門から出入りできていたり、春日大社ニの鳥居のそばまで自動車が入っていたり、バスも屋根が一部透き通っていて見やすくなっていたり、地道がとても多くありました。

観光客の服装の中には洋服以外に和服の人が多く見受けられたり、進駐軍らしき米軍兵士もいました。

やさしいバスガイドのお姉さん。東京からの観光の人。東京からの画学生などのやさしい大人と子供との交流もありました。

主人公の少年、豊太が画学生に連れられて東京へ出て行く前の日、東大寺の小坊主になっている子供と大仏さんの手の平にふたり寝そべる姿がフィナーレでした。

懐かしくも記録としてもすばらしい映画と思いました。またどこかで撮影会をして欲しいと思います。

MOVIE WALKのHPです。→http://movie.walkerplus.com/mv23397

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コメント

 私は、生まれも育ちも奈良なのですが、奈良が大好きで、鹿鳴人様やtetsuda様のブログをチェックしては、あちらこちら出没している者です。
 今回、紹介されておられる「大佛さまとこどもたち」の映画のことは全く知りませんでした。(義父が大仏殿で働いているので、親近感が湧きます)
 見ることは出来ず残念でしたが、奈良にまつわる映画がまだまだあるのを知り、楽しみが増えました。
 これからも、楽しみに拝見させて頂きます!

恒久さん。コメントありがとうございます。わたしも知らない映画でした。奈良を舞台にした映画をもっといろいろ見たいものだと思いました。今後ともよろしくお願いします。

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