鉄田憲男さん奈良ロータリークラブで講演
先日NPO法人、奈良まほろばソムリエの会の専務理事の鉄田憲男さんの講演が奈良ロータリークラブでありました。
100名を越すメンバーに対して、パワーポイントを使った講演はとても好評でした。
タイトルは
奈良にまつわるエトセトラ~奈良県民は、奈良が嫌い?~
萬田久子「良いものがあるのに,PRが下手」
杉山愛「県民の『メンタル』を改善しないと」
さんま「それは時間かかるなぁ~!」
それから、
◎奈良は観光立県を標榜しているが、
1、奈良らしいみやげ物が少ない。
2、奈良県内の交通の便が悪い。
3、おいしい食材や料理が少ない。
4、若者とか女性に受ける観光スポットや施設が少ない。
5、社寺以外に観光客にPRできるものが少ない。
以上重複回答で65%以上の回答のもの、南都経済研2010年調べ。
◎宿泊者数全国で46位(25年度観光白書)。
しかし調べると、県民自身が奈良県内に宿泊していない。
志賀直哉「兎に角、奈良は美しい所だ・・・。」
小林秀雄「大和三山が美しい」
三島由紀夫「大神神社の神域は、ただ清明の一語に尽き・・・。」
◎世界のベスト3を奈良が独占!
1位、国宝阿修羅展(東京国立博物館)の入場者数
2位、正倉院展(奈良国立博物館)の入場者数
3位、皇室の名宝展(東京国立博物館)の入場者数
◎奈良は文化財の宝庫か、倉庫か?
→見せ方の工夫(演出)が必要
◎奈良の県民性は、
・消極的な県民性
・奈良県人同士の結びつきが弱く、個人主義的傾向が強い
(大宮守友著「奈良県謎解き散歩」より)
◎奈良県は内部より外部評価が高い(42:56の割合)
◎「駅前8時で真っ暗」記事のてんまつ(産経新聞5/28付夕刊)
・さらにネットニュースではさらにひどく・・・。
・鉄田氏は東向き通りの午後8時に閉まる店は40店の7店しかないと実際に調べられて産経新聞記事を批判。また奈良市中心市街地活性化研究会のマスコミ訪問などその後の展開を詳しく紹介されました。
◎パワーポイント最後の2枚がこの日のポイントでした。
30分間という短い時間ながら、中味のとても濃い講演でした。鉄田さん、どうもありがとうございました。
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鹿鳴人さん、ブログに取り上げていただき、有難うございました。ロータリーのメンバーさんは奈良にお詳しい人ばかりでしたので、あまり他の人がテーマにしないようなものをあえて選びました。
他県出身者として、また長年の奈良ファンとして、奈良県民が平気で地元の悪口を言うことに違和感を持ち続けてきました。今回はそれをハッキリと指摘することができ、また新聞記事に関して奈良市中心市街地活性化研究会さんなどの対応を紹介することができて、良かったと思います。
またネタを仕込んでおきます。機会がありましたら、ぜひお声かけください。
投稿: tetsuda | 2014年8月10日 (日) 09時36分
鉄田さん、コメントありがとうございました。
奈良県民が「奈良を悪く言わない、言う人があったら反論すべし」、ポイントを尽いた良い講演でした。
投稿: 鹿鳴人 | 2014年8月10日 (日) 09時46分