明日香吟行 小谷稔先生と共に 1
ゴールデンウィークもはじめての明日香吟行は新緑の良い天気の日になりました。橿原神宮駅からバスで甘樫の丘へいきました。小谷稔先生の導きで甘樫の丘に登りました。
甘樫の丘にはいろいろな花や草や木のクイズもありました。
そして先生の説明でつぎつぎと花の話がはじまりました。植物、生物について知識の乏しいわたしは必死でメモを取り、家に帰ったあと辞書でしらべてみました。
・シャガ(著莪)
・ツワブキ(石蕗)
・春落ち葉( 落葉樹とは違って、シイやカシ、ヒノキなどの常緑樹は晩春に葉を落とす。)、
・在来のタンポポ、外来のタンポポ(天の香具山に外来のタンポポが生えてきて問題にされている)
・花筵(はなむしろ)、 草花などが一面に咲きそろったさま、また、花の散り敷いたさまを筵にたとえていう語。《季 春》
・満天星(まんてんせい)→ ドウダンツツジのこと、
・山吹、
・キンポウゲ(毒がある)、
・欅(ケヤキ、古来特別な意味のある木である) 槻
甘樫の丘の展望の良いところからの風景です。風が爽やかです。
ここで長年にわたりアララギ派、新アララギなどの短歌の選者であり、もと奈良女子大附属高校の教諭他であった小谷稔先生からプリントをいただき授業がありました。
以前に小谷稔先生のことは、当ブログでも紹介しています。→☆
飛鳥時代の100年間あまり、推古、舒明、皇極、(孝徳)、斉明( 重祚(ちょうそ)) 、天智、(弘文)、天武、持統、文武、元明にいたる 天皇とその時代の話です。断片的に知っていることがつながったように思いました。
そして、蘇我氏のこと、上の宮門、谷の宮門。
乙巳(いっし)の変(大化の改新)。
盟神探湯、くがたち、原始的な古代の裁判→律令へ。
大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ あきづしま(巻1-2、舒明天皇)
犬養孝先生の揮毫の志貴皇子の歌碑です。
丘を降りて村立の資料室をたずねました。展示が新しくなっていました。キトラ古墳石室の様子などです。
水落遺跡を見て、のどかな飛鳥板葺宮跡あたりです。
石舞台を過ぎて、清らかな飛鳥川です。細谷川との合流あたり。
昼食はめざす祝戸荘にたどりついておいしい古代食をいただきました。(右下画像はhpから拝借)
「葉盛(はもり)とは……?
飛鳥の宮廷人が食べていた料理を再現した「古代食」です。
古代食は、お料理を朴(ほう)の葉の上に盛りつけてあります。
万葉集の中で有間皇子が、次のように詠んでおられることにちなみました。
「家にあれば笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば椎の葉に盛る」
家では立派な食器で食べておられる方でも、旅に出られたら椎の葉に盛った食事を食べておられるという意味です。
椎の葉はお料理を飾るには小さくてかさばるので、祝戸荘では「朴(ほう)の葉」に盛りつけてお出ししています。」
(追記)
古代米濁れる酒にアワビ食べ吾らもしばし飛鳥の貴人
評、古都奈良にこだわったメニューがゆかしい。飛鳥朝の貴人の食味はいかがですか。
(毎日新聞やまと歌壇5.8)
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