近鉄電車展~日本最大の私鉄開業1世紀~5月27日まで
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ことしは近鉄電車が奈良線を走って100年ということです。
天理参考館で特別展を見てきました。大人400円。
1,2階の世界中から集められた民俗資料などの常設展もみごとです。
さて3階の特別展へ。
生駒トンネルを掘るのは難工事であったということは、かつて小学校の時、落盤事故で10数人の死者が出たことなど紙芝居で知りました。文字通りたいへんな工事のすえ、大正3(1914)年、奈良と大阪の上本町の間が開通したそうです。当時でも55分で結んだということですからなかなかのスピードであったと思います。それから100年、1世紀ということです。
今回天理参考館では古い乗車券やポスター、路線図など貴重な資料がたくさん展示されています。(以下は展覧会図録より)
たくさんの電車が走るジオラマや電車の切符の印刷機が展示されており、時間を決めて実演されるということでした。
そして、入り口では昭和39(1964)年と昭和44(1969)年の白黒とカラーの映像が上映されていました。約50年くらい前の映像です。とてもなつかしく拝見しました。
今はすっかり変わったかつての油阪駅あたりと近鉄奈良駅間の道路と電車の併行の様子、その電車、1970年の大阪万国博覧会に向けた地下化の工事の様子、とても貴重な映像です。
近鉄奈良駅が地上にあったころを西から東を見る様子です。ちょうどあのころ出来た奈良県庁が見えます。(会場ではフラッシュを光らせなければ撮影はOKということです)
高天(たかま)交差点の様子です。ちょうど今の近鉄高天ビルのあたりの古い建物がこわされたばかりのようです。紀伊国屋商事のビルが見えます。
とくにわたしは近鉄奈良駅の地下化の工事はあのころ東京で大学生でしたのであまりよく知りません。昭和44(1969)年12月ころ帰省で奈良に帰ったとき、電車が明るい地下駅に入っていき感激しました。
ぜひこの機会に、天理参考館で見られることをおすすめします。5月27日まで。
すでにtetsudaさんのブログ「どっぷり奈良漬」にも紹介されています。
天理参考館のhpは→http://www.sankokan.jp/
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追記(毎日新聞奈良版5月1付より)
◇近鉄奈良駅データ
1914年 本駅完成
1928年 急行導入。上本町−奈良間を38分で結ぶ(4月)▽奈良電気鉄道が乗り入れ。京都−奈良を結ぶ(11月)
1930年 降車専用ホーム完成
1946年 進駐軍専用列車運行(52年まで)
1963年 奈良電を合併し、京都線に
1968年 地下化着工
1969年 地下化完了
1970年 新駅ビルオープン
2000年 京都市交通局と国際会館−奈良間の相互直通運転開始
2009年 阪神電気鉄道と三宮−奈良間の相互直通運転開始
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私も6日に行ってきました。富雄から越境入学して椿井小学校に通っていましたので、低学年のときは奈良駅から油阪駅まで市電状態であったことをうっすら覚えており、天理参考館での写真や動画がとても懐かしかったです。その後、中学・高校・大学と近鉄のお世話になっていましたし、遡れば幼稚園(学園前の帝塚山幼稚園)時代からずっと近鉄のお世話になっています。切っても切れないご縁です。
投稿: クッキー | 2014年5月 9日 (金) 15時14分
クッキーさん。コメントありがとうございました。良い展覧会でしたし、なつかしい映像でしたね。またよろしく。
投稿: 鹿鳴人 | 2014年5月 9日 (金) 15時22分