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2014年3月24日 (月)

奈良坂の夕日地蔵

Cimg0530

春の日の雨の夕方、ふと会津八一のこの歌を思い出しました。早速、雨の様子を写真に撮ってきました。

そして

いつもの会津八一研究家の素空氏のページを見てみました。(以下素空氏のhpより引用)

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奈良坂にて  

ならざか の いし の ほとけ の おとがひ に   こさめ ながるる はる は き に けり               

 (奈良坂の石の仏の頤に小雨流るる春は来にけり)

Cimg0535 Cimg0536

ならざか 「奈良市の北から京都府木津川市に出る坂道を言う。古くは、平城京大内裏の北の歌姫から山城へ越える歌姫越えをならざかと称したが、今では、東大寺の北、般若寺を経て木津へ出る般若寺坂をならざかと言う」

いしのほとけ 『奈良坂の上り口の右側の路傍に俗に「夕日地蔵」と名づけて七八尺の石像あり。永正六年(1509)四月の銘あり。その表情笑うが如く、また泣くが如し。また、この像を「夕日地蔵」といふは、東南に当れる滝坂に「朝日観音」といふものあるに遥かに相対するが如し(自註鹿鳴集)』

おとがひ 「頤(おとがい)下あごのこと」

歌意  奈良坂の道のほとりにある石の仏さんのあごから、小雨が流れている。ああ、春になったのだな~。  

読むと同時に素直に心の中に入り込んでくる歌である。平易な言葉で簡潔に歌い上げているからだろう。八一が春に奈良を訪れたという記録は無い。奈良坂、石の仏、春を並べるだけで、遠くより奈良の風情を見事に表出したと想像したい。奈良坂の奈良の言葉を配しながら、一首で奈良への憧憬と小雨降る情景を歌うこの歌は古都奈良を歌う代表作と言っても良い。

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追記

春雨に夕日地蔵のおとがいの濡れしを訪ね写真に撮りぬ(毎日新聞 やまと歌壇)

P3162664 P3162667

この歌の歌碑は夕日地蔵のすぐ近くの般若寺にあります。本堂の方ではなく、庫裏の方に入るところにあります。受付で会津八一の歌碑を尋ねると教えてくれます。

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