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2014年2月 5日 (水)

松村健一さん「和して同ぜず」

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友人のOさんから、2004年頃に斑鳩の松村健一さんの自費出版の作品集「和して同ぜず」をいただきました。

斑鳩かわら版ぽっぽ編集者がパーキンソン病患者となって

ーー健草歌集(大和詠草・病床歌)と小論・病床日記をーー

という素晴らしい作品集でした。

このほど73才で亡くなられたことを奈良新聞で知りました。心よりご冥福をお祈りします。              合掌。

あらためて書棚から取り出し読みました。

作品集の中の「大和詠草」より紹介します。

法隆寺

歩をうつし見上ぐる塔の層の間を雀むれとぶ寺の夕暮れ

法輪寺

障子あけ風鐸(ふうたく)の音をきかれよといひしひとに涙ひかれり

中宮寺

みほとけのほそきおゆびに夏の陽の池よりかへすひかりゆらめく

唐招提寺

おほてらのまろき柱をなでやればほのなつかしくこころたびゆく

平城宮跡

秋ばれの平城宮跡に立ちをればならの都のしのばるるかも

お水取り

松明のあかりまはして二月堂たかき舞台を僧うつりゆく

奈良公園

猿沢の水面(みなも)かすかに波立ちて夕焼雲を映してをりぬ

聖林寺

聖林寺の門を出づればひろごれる大和国原うるはしきかな

明日香

すかんぽのくきをかみつつともがきと明日香の里をたずねゆくなり

大和路

わが友と柿をくひくひあるきたる道のくねりわすれがたしも

わが友よさびしくあらば大和路のみてらみほとけいきてめぐれよ

この本の中にはその他

「現代を生きる目安」として個人主義と平和主義、

「関西の復権ーーカルチュラルセンターとしての復権こそ」

など確かな主張の文が載せられています。

以下は奈良新聞の2月2日付、「国原譜」の記事です。

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斑鳩の里で住民文化運動を花開かせ、ミニコミ紙「ぽっぽ」の編集長として活躍した、元斑鳩町議でエッセイストの松村健一さんが亡くなった。73歳だった。

 

 1972年から73年にかけて、世界遺産・法隆寺がある斑鳩町で、町のど真ん中にバイパス道路の建設計画が浮上。周辺自治会から町議会へ反対請願が出され、署名運動なども展開された。その後、歴史家、写真家など著名な文化人らによる反対声明も出された。

 

 乱開発への危機感から生まれた住民の自主的なエネルギーを、政治的なものだけで終わらせたくないとの思いから生まれたのが「いかるがを愛する会」。そしてミニコミ紙「ぽっぽ」が生まれた。

 

 文化的な活動に重点を置いて、直木孝次郎氏ら著名な歴史家、文化人による寄稿も話題になった。2002年版「奈良県年鑑」には経歴欄に「ミニコミ紙『ぽっぽ』を創刊。部数13000部」とあった。

 

 また「好きな言葉は『和して同ぜず』とあり、後年に氏が出された歌集と小論・病床日記(作品集)も同じタイトルだった。

 

 本紙コラム「遠雷」などにも投稿頂いた。合掌。(恵)

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