橋本屋旅館へ 2
室生寺から降りてくるとちょうど昼時でした。橋のたもとの有名な橋本屋旅館に入りました。写真家の土門拳さんが何日もの日々、雪を待ってついに雪の室生寺を撮ることができた、そして女将さんと喜びあったとテレビで以前見た旅館です。
おいしいそうめん定食をいただきました。そうめんと精進料理です。
写真家の土門拳さんが左手で書かれたという色紙が掲げられていました。
土門拳泊りし室生の宿屋には左手で書きし強き字遺す
(小谷稔先生選)
またこちらの橋本屋旅館にはたくさんの有名人が泊まられたという名前を書かれていました。
そのひとり、会津八一です。色紙が掲げられていました。
ささやかに にぬり の たふ の たち すます
このま に あそぶ やまざと の こら
(ささやかに丹塗りの塔の立ちすます木の間に遊ぶ山里の子ら)
解説はいつもの素空氏にお願いすることにします。
→http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/sa/sa.html#sasayakani
そして素空氏によれば、会津八一の室生寺の歌はもう一首あるということです。
みほとけ の ひぢ まろら なる やははだ の
あせ むす まで に しげる やま かな
(み仏の肘まろらなる柔肌の汗むすまでにしげる山かな)
素空氏の解説です。→http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/ma/ma.html#mihotokenohiji
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