春日大社、神主が案内する朝のお参り、へ 1
朝6時半に春日大社の一の鳥居集合で、歩いて1時間、「神主が案内する朝のお参り」は以前から存じていましたが、なかなか行くことができませんでした。たしか土日ということでしたので、春日大社のhttp://www.kasugataisha.or.jp/のhpを前日みて思い立って参加してきました。(5月5日はされません。実施される日を事前に確認してください)
「30万坪におよぶ広大な春日大社の境内には、王朝風の神殿はもちろんのこと、春日山原始林、野生の鹿や珍しい植物など、普段都会では味わうことができない魅力に満ちあふれています。
早朝、神主の案内で境内を散策、すがすがしい気持ちとなって御本殿前でお参りしませんか。観光雑誌などにも出てこないようなマル秘スポットを巡ったり、信仰の話を聴いたりしながらひと味違う春日の杜を満喫する特別企画です。平成25年4~10月の毎土・日曜・祝日 午前6時半 一之鳥居集合」
(写真はクリックすると拡大します)
5月4日みどりの日、朝6時20分ころ行くとすでに集まっておられ、出発の30分には60人くらい集まられました。参加の方はご存じない方ばかりで、多くは観光に来られた人たちのようです。
この日のご案内は、旧知の千鳥祐兼さん。教化部長さんです。わたしは以前からご本人は無論のこと、かつて権宮司をつとめられたお父さん、そしてお母さん、お姉さんも存じていました。(左下写真は春日大社本殿前にて千鳥祐兼さん)
最初に、猿沢池のそばの采女神社のこと、もちいどのセンター街の中に春日大社の大宿所(おんまつりの宿所)がありふだん土曜日夜7時から雅楽のけいこをされていることなど、とくにオプショナルなお話がありました。
○一の鳥居。今回のご造替で数年前に改修されました。高さ約7m、幅約5m、重要文化財。日本の木造の鳥居の三本の指に入ります。
○表参道は、春日曼荼羅にも描かれる道であること。春日大社に来れないたとえば京都などでは代わりにかつて春日曼荼羅を拝まれました。
○影向(ようごう)の松。おんまつりで猿楽(今の能にひきつがれている)の奉納をされます。
○馬出橋(うまでばし)。おんまつりの2頭の競馬で赤と緑、勝負をします。
○現在奈良国立博物館の敷地の2つの春日の塔あとのこと。神仏習合のお話(神宮寺、寺内社など)。
○ムクロジの木に竹が伸びています。下だったらたけのこの時鹿が食べてしまいます。ムクロジは黒い実が成り、羽子板の羽に使われています。
○お旅所のお話いろいろ。
○10月1日に松をくみ上げてお旅所をつくる縄棟祭(なわむねさい)が行われること。その日が晴れるとおんまつり当日は雨になるという言い伝えがあってその日の天気が気にかかること。
○お旅所の前で猿楽、細男、巫女の神楽などおん祭りの日、半日くらい奉納されるところが芝舞台であり、そこから芝居という言葉になったこと。
○大和四座の金春流が奉書結界を扇の要でほどきます。
それが「埒(らち)があく」の語源であること。
○7m余りの高さの大きな2つのダ太鼓がすえられるが、
神様から見て左が赤、先の金色は太陽をあらわし、龍。
神様から見て右が緑、先の銀色で月をあらわし、鳳凰。
などくわしくお話いただきました。
初耳のことも多く春日さんは奥が深いなあと思うことでした(続く)
(聞き取りミスがあるかもしれません。文責は鹿鳴人)
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私は、昨年の10月に参加しました。
その時の参加者は十名あまりだったと記憶しています。
六十名だと、ゴールデンウィーク中にしても多いですね。それだけ、定着してきたのでしょう。
普通は宿泊しないと無理ですが、鹿鳴人さんは近くにお住まいだから良いですね。
奈良に宿泊する機会があれば、ぜひ、もう一度参加したいと思います。
投稿: やいち | 2013年5月 5日 (日) 21時26分
やいちさん。そうですね。すでに行かれたとはさすがですね。泊りがけの奈良、地元の奈良、におすすめですね。地元にいるといつでも行けるはずですが、なかなか行かないものです。またよろしく。
投稿: 鹿鳴人 | 2013年5月 6日 (月) 07時25分
ユートピアに一番近いところに住んでいますネ。あらまほしきこと。
投稿: hitoshi sato | 2013年5月 6日 (月) 18時18分
satoさん。コメントありがとうございます。
なるほど、奈良はユートピアに一番近いところ、ですか。そういう自覚は少ないのですが、古来そうかもしれませんね。
投稿: 鹿鳴人 | 2013年5月 7日 (火) 10時45分