奈良市中心市街地でセミナーがありました
(上記の本「都市と自由空間」(平成21年度不動産協会賞受賞!)にもちいどの夢CUBEも紹介されているということです。学芸出版社発行。
先日、鳴海邦碩先生(写真左上)が主宰される都市計画やまちづくり、の専門家や学生の皆さん30名余りの人たちが来られました。
JUDIセミナーのご案内のhpです。http://www.gakugei-pub.jp/judi/semina/s1305/index.htm
事前に奈良市のもちいどのセンター街、そして中心市街地をまち歩きをされ、そしてきらっ都・奈良の2階で3時間近くセミナーがありました。
もちいどのセンター街の夢CUBEができたことやその後の経過全般を私に話すようにいう指名でしたので、1時間くらいパワーポイントを使って以下のようなお話をさせていただききました。
この4月に夢CUBE3期生が出店完了し新しくオープンしたところであること。
時代をさかのぼって、明治時代のもちいどの、戦後のもちいどの、昭和30年のアーケードが出来るまでの様子、昭和53年奈良市役所が東寺林町(現在のならまちセンター)から現在の新大宮(もと三笠中学校跡地)への移転のころ。伴って通行量調査がはじまり、通行量が徐々に低落化したこと。昭和59年にオープンした食品スーパーいそかわが撤退、平成16年パチンコ店の閉店。空き店舗の発生、2桁になったこと。
そして平成16年パチンコ店あとをもちいどのセンター街が商店街として買い入れに成功、パチンコ店跡の利用を模索したこと。起業家のための商業施設プランがプロジェクトチームやコンペで浮上したこと。
建築家の勝村一郎氏設計の夢CUBEプランで、国、奈良市からの補助も得て、平成19年夢CUBEが完成オープンしたこと。さらに翌年もと食品スーパーのあとに中心市街地活性化基本計画にのっとり、新しく食品スーパー「オーケスト」がオープンしたこと。
夢CUBEオープンした翌年もちいどのセンター街の通行量が3割アップしたこと。
平成21年には経済産業省中小企業庁の「新がんばる商店街77選」に選ばれたこと。
2ヶ所の大型液晶ビジョンを商店街に設置したこと。夢CUBEの1期生、2期生がそれぞれ3年間の実践の末、多くの人が、もちいどのセンター街や近隣に卒業して順次お店をオープンされて現在も活躍されていること。彼ら彼女らがそれぞれの商店街などでも活躍されていること。
3期生もファイトあふれる起業家の人たちがつい最近オープンされ、NHKのおはよう関西や、おはよう日本でニュースとして紹介されていること。
そして一方、奈良市中心市街地の9商店街と奈良市、奈良商工会議所、南都銀行の出資を得て、もちいどのセンター街の旧奈良市商業振興センターのあとを改修、きらっ都・奈良がオープン、1階にはやはり10軒の起業家、4階にはオフィスとして6チームの起業家が入居して現在がんばっていただいていること。
さらに夢CUBEのすぐ前に128坪の空き地に、民間が夢CUBEをモデルにして、夢長屋をオープンされたこと。夢長屋には夢CUBE2期生が3軒も入居してがんばっておられること。
すぐ隣接の南市町など周辺の昔からの町が復活しつつあることなど、良い影響をもたらしていること・・・・・ など、現況をお話させていただきました。
そのあと、奈良市中心市街地活性化協議会のタウンマネージャーの片桐新之助さんから彼自身が今まで行ってきたこと、現在の取り組み、これからのことなど話がありました。わたしもはじめて片桐さんの講演を聞きました。なかなかよくがんばっています。
予定時間をこえて活発な質疑応答があり、5時ころ終了しました。こちらもたいへん勉強になる機会となりました。御礼申し上げます。
また、鳴海邦碩先生には著書「都市の自由空間」の中にすでに、もちいどの夢CUBEをとりあげているということを初めて知りました。近日取り寄せて拝読したいと思っています。
鳴海邦碩先生のプロフィール。
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平成21年度不動産協会賞受賞!もちいどの夢CUBEも紹介 |
1944年青森県生まれ。大阪大学名誉教授。京都大学大学院修士課程修了。兵庫県技師、京都大学助手、大阪大学講師、助教授、教授を経る。工学博士。都市計画、都市環境デザインが専門。日本都市計画学会元会長。阪神・淡路大震災からの復興について10年間にわたって定点調査を行ない、復興まちづくりを検証した。インドネシアをはじめアジア諸国の都市環境調査も行ってきた。サントリー学芸賞、故奥井復太郎日本都市学会会長記念都市研究奨励賞等を受賞。
主な著書:『アーバン・クライマクス-現象としての生活空間学』(筑摩書房)、『景観からのまちづくり』(学芸出版社、共著)、『都市デザインの手法・改訂版』(学芸出版社、共著)、『都市・集まって住む形』(朝日新聞社、共著)、『都市のリ・デザイン』(学芸出版社、編著)、『都市の魅力アップ』(学芸出版社、編著)。
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