猿沢池の柳
13日の朝日新聞によれば、「ヤナギ枯死、水面の景色ピンチ 奈良公園の猿沢池」と伝えています。
【柳川迅】奈良市の奈良公園にある猿沢池の周囲に約30本あったシダレヤナギが次々と枯れ、3分の1に激減した。室町時代の南都八景に選ばれ、芥川龍之介も小説で取り上げた観光スポットだが、水面に映えるヤナギと興福寺の五重塔という風景が失われつつある。奈良県は有識者の委員会で、14日から原因調査と対策に取り組む。
「1980年代半ば、夏には緑のすだれが隙間なく囲んでいるように見えた」。奈良公園管理事務所で樹木の管理を担当する森順児さんは振り返る。青々としたヤナギの枝葉は猿沢池の象徴だった。
県によると、枯れ始めたのは10年ほど前からだ。土を入れ替え、2006年に6本を、09年度に十数本を植え替えたが、数年で大半が枯死。残る9本も推定樹齢50年のものが最も古く、ほかは植え替えられたものばかり。ほっそりとして生育不良のものが目立つ。
遠方の友人も心配していると連絡があったので、写真を撮ってきました。
采女がかつて天皇の寵愛が薄れたので入水したという采女伝説も残っています。そしてそのときに衣を掛けたのが、きぬかけ柳であり右上のような石碑も猿沢池の東の岸にあります。
その采女は福島県郡山市出身であったということで、福島にも伝説が伝わっていますし、福島県郡山市と奈良市は姉妹都市です。
そのような有名な柳です。17日、朝から見てきました。すこし芽が出ています。
ある植物の先生は、夜間ライトアップが良くないと指摘されています。県は今後原因を探っていくようです。
会津八一も猿沢池で歌を詠んでいます。
失恋の痛手を胸に秘めて、28才のとき初めて訪れた奈良で詠んだ思い入れの深い柳です。
猿沢池にて
わぎもこ が きぬかけ やなぎ みまく ほり いけ を めぐり ぬ かさ さし ながら
(吾妹子が衣掛け柳みまくほり池をめぐりぬ傘さしながら)
猿沢池五十二段そばに歌碑があります。
素空氏の解説です→素空氏のhp
春の日差しが温かく亀や鯉の姿が見えます。
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