世界遺産学習・ドキュメンタリー映像詩「天平萌ゆ」
第3回世界遺産学習全国サミットinなら、がおこなわれました。市民にも事前申し込みで募集されていましたので参加してきました。
第8分科会では、東大寺の歴史、1年の行事、四季などをドキュメント映像詩にされた「天平萌ゆ」(語り手は、東大寺長老、狭川宗玄さん、とてもお元気な91才)を題材に学習がすすめられました。
お話と映画からわたし用のメモ。(聞き取りミスしているかもしれません。コメントでご指摘ください)
最初に、東大寺の歴史。
○俊乗忌、7月5日。俊乗坊重源は平重衡による焼き討ちによる大仏殿再興のため60才から勧進をした。源頼朝が協力した。いわば「戦後」といえる。現代にもあてはまるかもしれない。
○公慶上人忌、8月12日。1692年大仏の修理。1709年大仏殿の再建。「戦国時代の終焉。奈良はそれまでの産業都市から観光都市へ」。5代将軍徳川綱吉が協力した。
○渡来系の人々の活躍
国中公麻呂。辛国(からくに)社(東大寺鐘楼の下に神社がある)「奈良時代の仏師。百済(くだら)からの渡来人の子孫。東大寺大仏鋳造の事業を指揮し、造東大寺司次官となった」
陳和卿(ちんわけい)、鋳物師として、8層大仏鋳造を考え出した。
伊行末(いぎょうまつ)、南大門の狛犬、般若寺の十三重石塔などをつくった。伊行末の流れが全国に灯篭をつくったといえる。
○1667年。二月堂炎上。
以下1年の東大寺の主な行事
○良弁忌、東大寺初代別当。12月16日。毎年この日に、翌年のお水取りの配役が発表される。
○1月1日、大仏様、観相窓。東大寺除夜の鐘。
○修正会
○お水取り、3月1日から14日まで本行。良弁上人につかえた実忠上人が笠置のとそつ天から、東大寺修二会がはじめられた。前七日は大観音。後七日は小観音。1250年以上続いている。多くの地域、多くの人々に支えられている。
○4月8日、仏生会。
○5月2日 聖武(天皇)祭 午後、お練り行列
○5月3日、佐保山南陵にて聖武天皇の山陵祭
○8月7日、大仏様、お身ぬぐい。
○8月15日、万灯会
○10月5日、転害会、九州の宇佐から一条通を東進して八幡さまが来られたことから。
僧形八幡さま。八幡殿にてバラバラ心経。
そのほか、戦時中の法華堂解体の危機、明治のフェノロサの演説などの話がありました。
104分の映像を何ヶ所かで切って、計30分ほどのお話がはさみこまれ、世界遺産の学習法について語られました。
聴衆は地元の方は少なく、全国からの先生方が多数聞いておられたように思います。
東大寺のhpです。→http://www.todaiji.or.jp/
ドキュメンタリー映像詩「天平萌ゆ」のhpです。→http://www.tenpyo.jp/
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