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2013年1月31日 (木)

「夢CUBE」と「夢長屋」、産経新聞より

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産経新聞奈良版1月30日付で、もちいどのセンター街の「夢CUBE」と「夢長屋」のことが大きくとりあげられましたので紹介させていただきます。

奈良・もちいどのセンター街に商業施設「夢長屋」 商店街から元気を発信

 
2013.1.30
 
 

 ■来月中旬、全店舗開業へ

 

 奈良市の「もちいどのセンター街」に、小規模な雑貨店や飲食店などが立ち並ぶ商業施設「夢長屋」がオープンする。店舗用に用意した13区画は全て入居が決まっており、2月中旬までに全店舗の開業を目指す。近くには起業家を支援する商業施設「夢CUBE(キューブ)」もあり、こちらも3月には新たに8店舗の入居が決定。地元関係者は「地域活性化の起爆剤に」と期待を寄せている。

 

                   ◇

 

 夢長屋は、県内や大阪府などで靴下を販売している「ふじや靴下」(天理市)が建設した。敷地面積約400平方メートルで、店舗用13区画のほか、展示会や体験教室などのイベント用に2区画を確保した。

 

 店舗用の区画は募集開始から1カ月足らずで満室になったという。

 

 同社の藤本圭一社長は「商店街の真ん中を空き地にしておくよりは、少しでも活性化につながる施設にしたいと考えた。新しい人が才能を伸ばす場に」と話す。

 

 店舗は雑貨店が多く、トルコの雑貨やイランのじゅうたんを販売する店もあり、藤本社長は「かなり個性的な場所になる」と自信をみせる。

 

 施設の建物はすでに完成しており、店舗の準備ができ次第、それぞれ開店。2月中旬には全店舗がオープンする予定だ。

 

 一方、夢長屋の向かい側には、「奈良もちいどのセンター街協同組合」が平成19年に設置した夢CUBEがある。

 

 小スペースを割安に貸し出すことで起業家を支援するのが目的で、店舗の入居期限を3年に設定。その後は別の場所での独立を促す。市内の物件を紹介することで、空き店舗の解消につなげる狙いもある。

 

 全9区画のうち8区画が2月に期限切れを迎えるため、新たに店舗を募集したところ、20件を超える応募が寄せられた。店舗は準備ができ次第、3月中をめどに順次開店していく。

 

 審査した同組合の松森重博理事長は「若者だけでなく、子育てに一段落した女性もいて、意欲を持って出店したいという方々が集まった」と話す。

 

 夢長屋と夢CUBEをあわせ、3月までに21店舗が新たに誕生することになる。

 

 もちいどのセンター街の近くでは、大型商業施設「奈良ビブレ」が20日に閉店したが、松森理事長は「商業施設の撤退など寂しいニュースが多いが、夢CUBEや夢長屋などの施設を通じて、この商店街から元気を発信できれば」と期待している。

(以上産経新聞奈良版、2013.1.30より引用させていただきました)

 

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右上、1月29日撮影。入り口の2つの店がすでにオープンしていました。多くの店舗が順次、オープンされます。

夢CUBEからも3店舗参加されます。

夢CUBEの方は、3月ころ順次オープンされます。

目まぐるしい開店ラッシュになりそうです。皆様ご来店ご来街よろしくお願い申し上げます。

2013年1月30日 (水)

2月8日から14日まで。なら瑠璃絵

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ことしも奈良の2月。なら瑠璃絵がひらかれます。 

まちかどやJR、近鉄、大阪市営地下鉄などでポスターやチラシを見かけます。新しい試みもあるそうです。

くわしくは、hpをご覧ください。http://rurie.jp/

2013年1月29日 (火)

2月3日は節分の日

奈良では若草山焼きが無事終わりました。そして節分の日が近づきました。南都銀行本店のショーウィンドーは、おおむね奈良市観光協会が展示をされているということです。

奈良市内の有名な寺社の節分の日の催しが展示されていました。まずは元興寺の昼12時からの行事です。節分柴燈大護摩会。くわしくは→hpをどうぞ。

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そして興福寺東金堂の行事、鬼追い式。くわしくは→hp

をどうぞ。

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春日大社では午後6時から、節分万燈籠です。くわしくは→春日大社の2月の行事hpをどうぞ。


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2013年1月28日 (月)

世界遺産学習・ドキュメンタリー映像詩「天平萌ゆ」

第3回世界遺産学習全国サミットinなら、がおこなわれました。市民にも事前申し込みで募集されていましたので参加してきました。 

第8分科会では、東大寺の歴史、1年の行事、四季などをドキュメント映像詩にされた「天平萌ゆ」(語り手は、東大寺長老、狭川宗玄さん、とてもお元気な91才)を題材に学習がすすめられました。

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お話と映画からわたし用のメモ。(聞き取りミスしているかもしれません。コメントでご指摘ください)

最初に、東大寺の歴史。

○俊乗忌、7月5日。俊乗坊重源は平重衡による焼き討ちによる大仏殿再興のため60才から勧進をした。源頼朝が協力した。いわば「戦後」といえる。現代にもあてはまるかもしれない。 

○公慶上人忌、8月12日。1692年大仏の修理。1709年大仏殿の再建。「戦国時代の終焉。奈良はそれまでの産業都市から観光都市へ」。5代将軍徳川綱吉が協力した。

 

○渡来系の人々の活躍

 

国中公麻呂。辛国(からくに)社(東大寺鐘楼の下に神社がある)「奈良時代の仏師。百済(くだら)からの渡来人の子孫。東大寺大仏鋳造の事業を指揮し、造東大寺司次官となった」

陳和卿(ちんわけい)、鋳物師として、8層大仏鋳造を考え出した。 

伊行末(いぎょうまつ)、南大門の狛犬、般若寺の十三重石塔などをつくった。伊行末の流れが全国に灯篭をつくったといえる。

 

○1667年。二月堂炎上。

 

以下1年の東大寺の主な行事

 

○良弁忌、東大寺初代別当。12月16日。毎年この日に、翌年のお水取りの配役が発表される。

 

○1月1日、大仏様、観相窓。東大寺除夜の鐘。

○修正会

 

○お水取り、3月1日から14日まで本行。良弁上人につかえた実忠上人が笠置のとそつ天から、東大寺修二会がはじめられた。前七日は大観音。後七日は小観音。1250年以上続いている。多くの地域、多くの人々に支えられている。

 

○4月8日、仏生会。

 

○5月2日 聖武(天皇)祭 午後、お練り行列

○5月3日、佐保山南陵にて聖武天皇の山陵祭

 

○8月7日、大仏様、お身ぬぐい。

 

○8月15日、万灯会

 

○10月5日、転害会、九州の宇佐から一条通を東進して八幡さまが来られたことから。 

僧形八幡さま。八幡殿にてバラバラ心経。

そのほか、戦時中の法華堂解体の危機、明治のフェノロサの演説などの話がありました。

104分の映像を何ヶ所かで切って、計30分ほどのお話がはさみこまれ、世界遺産の学習法について語られました。

聴衆は地元の方は少なく、全国からの先生方が多数聞いておられたように思います。

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東大寺のhpです。→http://www.todaiji.or.jp/

 

ドキュメンタリー映像詩「天平萌ゆ」のhpです。→http://www.tenpyo.jp/

「奈良ビブレ」2013年1月27日 読売新聞から

[ならルポ]跡地利用難航「奈良ビブレ」

◆高さ制限 ホテル誘致に壁

 

 20日に閉店した近鉄奈良駅近くの大型商業施設「奈良ビブレ」(奈良市小西町、約4800平方メートル)の跡地利用が、進まない。土地と建物を購入した奈良市の不動産賃貸会社は、ホテル誘致を検討しているが、市が古都の景観を守るために定めた市街地の建物の高さ制限がネックとなり、名乗りを上げる事業者はいないままだ。県内宿泊施設の客室数は47都道府県で最も少なく、宿泊客低迷の一因ともされる。地元からは「規制の緩和を考えるべきだ」と求める声も出ている。(後藤静華)

 

 「ほんまになくなったんやなあ。やっぱり、さみしいわぁ」。東大寺や興福寺、奈良公園にも近い一等地にある建物は、フェンスに囲まれ、通りがかった買い物客らがあらためて閉店を惜しんでいる。

 

 市西部に住む高校の女子生徒(18)は「市内で遊ぶ場所と言えば、ビブレだった。若者の姿が減るのでは」と話した。

 

 周辺の商店でつくる小西通商店街振興組合の井岡正浩理事長(67)は「商店街の顔だった施設が消えた影響は今後、じわじわと出てくるだろう」と不安を隠さない。

 

 近鉄奈良駅周辺は、市が1980年、都市計画法に基づいて指定した高度地区内。東大寺大仏殿や興福寺五重塔、若草山などを見渡せるように同駅周辺は20メートル、近鉄大和西大寺駅周辺は15~31メートル、JR奈良駅周辺は40メートルなど、建物の高さの上限を10~40メートルに制限している。変更には、奈良国際文化観光都市建設審議会の議決が必要だ。

 市都市計画課の喜多六宏課長(56)は「景観は奈良市の重要な観光資源。規制を緩和すれば高い建物が乱立する可能性もあり、ダメージは計り知れない」と言う。

 

 奈良商工会議所と市観光協会でつくる委員会は2007年、都市型の大型ホテル誘致などを柱に観光振興を図る提言書をまとめた。宿泊観光客が少ない背景に、客室数の少なさがあるとして、高さ制限や建ぺい率などの規制緩和を要望している。

 

 11年度の県内宿泊施設の客室数は8802室と、全国で最下位。年間3300万人の観光客が県を訪れた一方で、宿泊者数は最下位の徳島県(196万人)に次いで少なく、203万人にとどまった。大阪府は2176万人、京都府は1441万人だった。

 

 業者から進出の打診を受けたホテル事業者は「採算の合う客室数は見込めない。『高さ規制の緩和』が前提」と回答してきたといい、ホテルや大型商業施設としての活用を望む井岡理事長も「若者や外国人が来たくなる集客施設は絶対に必要。規制を取り払ってほしい」と求める。

 

 これに対し、鈴木克彦・京都工芸繊維大教授(住環境計画学)は「景観は、一度失うと取り戻すのは難しい。京都でも高さ規制の中、既存の建物を活用して成功している。行政と地元が協力して、地域の特性を生かした発展の道を模索するべきだ」と話す。

 

 仲川元庸市長は24日の記者会見で、跡地にマンションが建つという見方も出ているとしたうえで、「商業地域の空洞化が懸念され、規制緩和を検討する余地はある。専門家を交えてじっくりと議論し、景観にどんな影響を与えるか考えたい」と表明した。

 

 建物の解体は、2月末から3月初めにも始まる見込みだ。

 

(2013年1月27日  読売新聞)
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2013年1月27日 (日)

若草山焼き2013点描

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1月26日土曜日午後6時15分から花火が上がりました。15分ほど花火がつぎつぎと打ち上げられたあと、

午後6時30分ごろ点火されました。興福寺の五重塔ごしに、遠くの若草山焼きがひろがりました。

ここ数日乾燥していましたし、きょうは天気もよく、風もやや強くよく燃えていたように思います。

(器まつもり屋上から)


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左下、26日朝、燃える前 右下、27日昼、燃えた後。近鉄奈良駅前から。

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2013年1月26日 (土)

帯解寺へ

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JR万葉まほろば線(桜井線)の帯解駅近くの、帯解寺にお参りにいきました。前回は本堂の外からしか拝見しませんでしたが、はじめて、堂内の本尊子安地蔵尊を参拝することができました。

帯解寺のhpです。http://www.obitokedera.or.jp/

2013年1月25日 (金)

NHK奈良ローカルニュースで、ビブレ跡地問題。産経新聞にも。

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友人からのレポートを紹介します。

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昨夜の、NHK奈良ローカルニュースで、以下の内容が流れました。

“ビブレ跡 規制緩和検討も”

奈良市の仲川市長は、今月20日に閉店した大型商業施設、「奈良ビブレ」の跡地利用をめぐり、建物の高さなどの規制緩和も検討する必要があるという考えを示しました。
奈良市の仲川市長は、24日の記者会見で今月20日に閉店した市の中心部の大型商業施設、「奈良ビブレ」の跡地利用について、「現状では市の都市計画で景観に関する規制があり建物の高さなどが制限されている」と述べました。その上で、「歴史遺産との共存を図っていくべき地域は守る必要があるが、それ以外の場所で過剰な規制は得策ではない」と述べ、今後、跡地にできる建物の高さや外観などについては専門家から意見を聞き景観への影響を踏まえながら、規制緩和も検討する必要があるという考えを示しました。
一方で仲川市長は、▼跡地にマンションが建つという見方が出ていることや、▼商業地の空洞化を懸念する声が地元で上がっているとした上で、「マンションは奈良市に定住する人が増えるというメリットがあるが、店や商業施設がある程度集まっていなければ商業ゾーンのにぎわいが欠けていく」と述べました。

 01月24日 20時37分

*一昨日の、餅飯殿新年会には、遅い時間でしたが市長も出席され、いろいろと各商店街メンバーとも意見交換をされました。
ビブレ跡地については、購入した浅川ハーベスト側では、
「上級のホテル+ショッピングアーケード」という構想で、11億の購入資金を南都銀行から借り入れているわけですが、そのホテル導入について、高さ制限がネックになっているということです。

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25日付産経新聞奈良版にも載っています。

26日若草山山焼きそして大とんど

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今年の第4土曜日は、26日。若草山の山焼きが夕方6時ころからおこなわれます。

そしてそれに先立ち、奈良公園の飛火野では大とんどが行われます。天気のとても良かった24日飛火野を通りかかると大とんどの準備をされていました。ことしは大とんどの時間も変更されて午後2時からおこなわれるそうです。

本当はかつてのように小正月の15日、成人の日に行われるのが注連縄などの、とんどをするという古くからの慣習にそぐうと思うのですが・・・。

ともあれ26日の大とんど、そして夕方からの若草山の山焼きは、大きな「火」の行事になることでしょう。

くわしくは奈良市観光協会のhpをご覧ください。→http://narashikanko.or.jp/index.php

Yamayaki

2013年1月24日 (木)

もちいどのセンター街 この頃

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夢CUBEができて早くも6年の年月が経とうとしています。すでに1期生の人たち、2期生の方たちの一部が卒業され、もちいどのセンター街や中心市街地の商店街や、ならまちで活躍されています。 

この2月をめどに、8チームの2期生の方も巣立っていかれます。 2期生はすぐ近くに5チーム、さらに富雄駅近くにも1チーム独立と聞いています。

その他1チームは三条ショッピングモールにすでに独立されましたし(USTREAMさん)、それ以前に近隣のしもみかど商店街で独立され(SANKAKUさん)、それぞれご自分の店のみならず商店街の核として活躍されています。

そして昨年末までに、空いた8つのスペースを募集しまして20件の応募がありました。ご本人からくわしい計画書などを提出いただき、書類選考そして面接、プレゼンテーションを経て8チームがすでに決定しています。前から出店したかったとか、こどもさんの手を離れつつあるのでようやく希望の店をひらくことができるとか、それぞれ張り切っておられます。

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左が、新しくオープンする「夢長屋」です。夢CUBEをモデルにされていますのでとても良く似ています。

右が昨年10月オープンした、「きらっ都・奈良」です。

そして、商店街の夢CUBEの2期生の卒業生のうち3チームが、このほど完成した夢CUBEの向かいの、「夢長屋」で順次独立開店されようとしています(スパークさん、EARTH  ・WORKさん。COCOさん。)

夢長屋はかつての「ぞうやビル」という奈良でも50年くらい前に建てられた4階建てテナントビルあとにできました。ぞうやビルを解体してしばらく更地でした。このたび新たに平屋建ての夢長屋というやはり小さなコマわりの店の長屋を、もちいどのセンター街にも古書店など店をもっておられるFさんが独自で建設オープンされるものです。22日一部のお店が開店の準備をされていました。 

もちいどのセンター街が経営する「夢CUBE」。

昨年10月にオープンした、「きらっ都・奈良」。

そして「夢長屋」。

3つの新しい商業施設がこの春、そろい踏みという次第です。

 それぞれのお店と商業施設の充実、総じてもちいどのセンター街の発展を期待したいと思います。

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写真左部分が、夢CUBE。右に夢長屋がオープン間近です。写真はすべて1月22日雨の日に撮影。人を避けて撮影しました。

2013年1月23日 (水)

2月19日ならまち演芸

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恒例のならまち演芸が2月19日ならまちセンターで行われます。奈良市内の商店街振興会加盟の商店街のお店で招待申し込み用紙が配られています。毎回たいへん好評です。

昼、夕方の2回公演。どうぞお申し込みください。(昼、夕とも300人を越えると抽選です

2013年1月22日 (火)

♪ドレミのうた

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新春早々、十輪院の門前の「うとうと」の野村さんご夫妻から、「ドレミのうた」が届きました。かつて映画のサウンドオブミュージックの中で歌われていました。

 

美しい映像で、ジュリー・アンドリュースとこどもたちの美しい歌声が印象的です。

以下のYOUTUBEでも聞くできます。

http://www.youtube.com/watch?v=6m7wvnDAHUM

2013年1月21日 (月)

20日奈良ビブレは閉店

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1月20日付の毎日新聞奈良版に大きく取り上げられています。

 「奈良ビブレきょう閉店。ホテル建設景観の壁、高さ制限緩和論争も」と。

奈良ビブレ:きょう閉店 ホテル建設、景観の壁 高さ制限、緩和論争も /奈良

毎日新聞 1月20日(日)

 奈良市民に親しまれてきた商業施設「奈良ビブレ」(同市小西町)が20日、閉店する。その跡地活用として、建物と土地を所有する不動産賃貸会社が、ホテル建設を目指していることが分かった。近鉄奈良駅の南約100メートルで、奈良公園や東大寺にも近い市中心部の好位置。しかし、進出するホテル事業者が現れない状態が続く。二の足を踏ませているのが、市の建物の高さ規制。一方、景観を守るために規制は必要という声もあり、ホテル建設の計画浮上で、思わぬ景観論争に発展しそうだ。【釣田祐喜】

 跡地は、市が高さ20メートルを超える建物の建設を原則認めない「20メートル高度地区」内。規制は自然、歴史の景観を守るのが狙い。今後も市都市計画課は「(景観は)まちづくりの生命線としており、緩和するつもりはない」と変更を否定する。
 関係者によると、建物と土地を所有する不動産賃貸会社「浅川ハーベストビル」(同市)は、集会場などを備えた本格的なホテル整備を計画。複数のホテル事業者に打診したところ、いずれも進出には「規制の緩和が前提」との回答だった。現状の高さ規制のままでは客室数が足りず、採算割れが見込まれるためという。
 県内全域を訪れる観光客数は年間約3300万人(2011年)。このうち宿泊客数は年間約243万人(同)と、全体の10分の1以下にとどまる。ホテル・旅館の客室数は9375室。東京都、北海道に次いで3番目に多い大阪府(7万4607室)や16番目の京都府(3万2045室)に遠く及ばず、全国最下位だ。
 宿泊施設の少なさを巡っては、奈良商工会議所と市観光協会の会員で作る委員会も07年1月に問題提起する報告書を発表。建物の規制緩和などを通じホテルを充実させる提案をしている。地元経済界の関係者は「まちの活性化のためにも緩和があってもいいと思うのだが」と話す。
 ただ、地元住民には「世界遺産の景観を守るには、規制も必要」との声もある。
 ビブレは閉店後、3月中にも解体が始まる見通しだ。跡地計画が進まなければ、約6700平方メートルの敷地は更地の状態になる。
 周辺の商店主で作る「小西通商店街振興組合」の井岡正浩理事長は「ビブレ前を通った時ににぎわいがあれば奈良は伸びる。しかし、観光客にさびしい印象を与えてしまえば、奈良にまた来ようと思ってもらえなくなる」と、まち全体のにぎわいに影響が及ぶことを危惧している。
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 ■ことば
 ◇高度地区
 都市計画法に基づき、奈良市が1980年に指定した地区。市西部から、大池、薬師寺、若草山などを眺める景観を重視し、建てる建物の高さを10~40メートルに制限している。JR奈良駅周辺で40メートル▽近鉄大和西大寺駅周辺など31メートル▽近鉄奈良駅周辺など20メートル--など。規制の変更には市の都市計画審議会の議決が必要。
1月20日朝刊

 

近鉄駅ビル、奈良県庁が高さ20メートル以上ですでに建っていることには触れられていません。(奈良県庁は南からみれば6階建てですが、北から入ると7階建てでした)

 

奈良市都市計画課は、「高さ制限はまちづくりの生命線としている」ということですが、それ以前に、「高さがまちの生命線を握っているなら」、奈良市はどう考えるべきでしょうか?

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また、産経新聞奈良版は2月19日付で以下のように伝えています。

 

奈良ビブレあす閉店 夏頃までに取り壊し 跡地にホテル構想も

 

  2013.1.19

 

 20年以上にわたって地元に親しまれてきた近鉄奈良駅(奈良市)近くの商業施設「奈良ビブレ」が20日、閉店する。現在の建物は夏頃までに取り壊されることが決まり、跡地にはホテル建設構想も浮上しているが、市の高さ規制などもあって具体化せず、難航している。 

 

                   ◇

 

 運営する「イオンリテール」(千葉市)によると、閉店日には特別なイベントを予定しておらず、通常通り午後8時まで営業するという。一方、テナントでは閉店を見据え、早い店では昨年10月から売り尽くしセールを実施している。 

 

 閉店後、1カ月程度はテナントの店舗の撤収作業が続き、夏頃をめどに建物は解体される。 

 

 関係者によると、跡地利用では、フィットネスクラブや高級ブランド店などを兼ね備えたホテルを建設する構想が浮上している。しかし、この一帯は景観保全のため、市の都市計画で建物の高さを20メートルまでに制限しており、現状では構想実現は難しいという。 

 

 市の担当者は「規制を緩和する場合、市全体で見直す必要があり、すぐに変更することは難しい」と話している。 

 

 奈良ビブレの土地・建物を所有する不動産会社「浅川ハーベストビル」の浅川哲弥社長は産経新聞の取材に対し、「現時点で跡地について公表できることはないが、奈良の町が元気になるような施設にしたい」と話した。 

 跡地利用をめぐっては、地元商店街が昨年9月、「市中心部の商業集積の核となる場所で、商業施設を中心に利用を考えてほしい」などとする要望書をイオンリテールに提出している。 

 

 奈良ビブレは平成2年、スーパーの旧「ニチイ奈良店」から衣替えして開業。地上4階・地下1階で、売り場面積は約1万1800平方メートル。服飾や雑貨などの店が入り、若者らの人気を集めてきたが、近年は郊外型の大型商業施設進出などに押され、売り上げはピーク時の半分以下に落ち込でいた(以上、産経新聞の記事)

17日の高さと容積率についての当方ブログにたいへん多くのコメントいただいています。

多くのコメントありがとうございます。
春秋の季節の良いとき、奈良に宿泊しようとすれば、すでに予約でいっぱいということ多いのが現状です。基本的に絶対数は足りていません。一方、奈良市内でも思いつくだけでも修学旅行の中心の旅館ホテルは、ここ十年二十年三十年、住吉旅館など三条通の旅館、ならや、あぶらや旅館、好生館、猿沢ホテル、大文字旅館、都ホテル、魚佐旅館など、閉館しています。有名な日吉館、大和山荘、聖都、ドリームランドホテル、三笠温泉群、や高円山のうえの宿泊施設なども閉館していっています。共済会館やまと、など公営の宿泊施設も減っています。
 

無論、景観は大切です。奈良は景観を大切にしてきました。

あちこちの都市のような高層ビル(20階や30階というような)を建てて良いとは決して思いません。
現状、近鉄ビルや奈良県庁のような、現在の高さ20メートルというような高さ制限を何メートルか、何十メートルか越えている建物が現実にあります。その高さまでは建てられるというようにしても良いのではないかという議論がでているというわけです。
町に、2階建てや3階、4階建ての低層和風宿泊施設が多く建てられるというのも良いと思います。
あるいは既存の今まで住まわれていたが、諸般の事情で無人になった建物がうまくリニューアルされて、その古さを生かしながら快適な宿泊施設になっていくというのもとても良いと思います。
また1泊ではなく、もうすこし長い日数を奈良に住んでいるがごとく、再々利用できる宿泊施設が良いのではないと思います。
 

そういう「奈良らしい」宿泊施設が多く提供されるのはとても良いと思います。
ただしそれには、それぞれが採算ベースにのるようなビジネスモデルが必要ではではないかと思います。そのビジネスモデルを行政および商工会議所、民間はリードして検討すべきだと思います。

 

2013年1月20日 (日)

写真家、井上博道氏のお別れ会

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大和路を撮り続けた、写真家の井上博道氏が昨年12月12日、81才で亡くなられました。関西本線の木津川市のトンネルあたりで10月に倒れられました。井上博道さんのお別れ会が奈良県新公会堂で行われましたので参列してきました。

およそ600人もの参列があったと翌日の新聞は伝えています。祭壇は、花や木々で四季を表現した見たこともないりっぱなものでした。

最初、以前に撮られた奈良テレビの「熱中時代」という27分間の井上博道氏のテレビのインタビュー番組が放映されました。奈良公園での撮影風景では、何回撮っても毎回変わるのだ、というお話でした。

その後、井上さんと龍谷大学の時の同級生であり現在京都の有名寺院のお坊さんから、大学時代の出会い、写真クラブの立ち上げなど、井上氏と話したいというお別れの言葉が述べられました。

そして、関西の写真家の会の会長さん。かつて親交が深く「文は司馬遼太郎さん、写真は井上さん」という本(『美の脇役』光文社の知恵の文庫)もあるそうですが、産経新聞のつながりもある司馬遼太郎記念館館長さん。華道小原流家元さんなどから弔辞が述べられ、井上氏の穏やかな人柄と写真家として素晴らしい方であったことが浮き彫りになりました。

喪主の奥様の井上千鶴さんからの「井上博道のキャラクターは忘れられても井上の写真は残ってほしい・・・」とのご挨拶の後、井上博道さんに参列者からひとりひとり水仙の花の献花が行われました。

わたしは、井上さんの奥様と同じく奈良市異業種交流塾で長らくご一緒でありましたし、その関係で井上博道氏とも親しくお付き合いさせていただきました。井上さんの写真を映し出しながら上野誠先生の万葉集の解説のCDを皆で作ったり講演会も開きました。また皆と一緒に何度か井上先生のお話を聞く機会もありましたし、ご一緒にお食事する機会もありました。万葉集にも造詣が深く、万葉集を解説しながらその万葉の歌に合う風景、景色を写真で撮られ本にもされています。あらためて書棚から取り出し、ながめた次第です。

奈良を愛し、奈良を撮り続けられた井上さんの写真は、末永く皆さんに残ることでしょう。そして「同じ風景をまたこれからの時代の写真家の皆さんに撮り続けてほしい」と、テレビのインタビュー番組で井上博道氏は語っておられました。

心よりご冥福をお祈りしたいと思います。

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左は奈良万葉シリーズ6冊。井上企画・幡さんの麻の生地の写真を表紙に使われています(光村推古書院発行。1冊本体1200円)右は春日山と奈良公園の飛火野の朝の鹿の群れ。万葉集の歌は、

春日野の 浅茅が上に 思ふどち 遊ぶ今日の日 忘らえめやも(巻10-1880)

作者不詳。大意は春日野の浅茅(あさじ)の上で親しい仲間と遊ぶ今日の楽しさを、どうして忘れることができようか。

犬養孝 万葉の旅

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まほろばソムリエの友の会の万葉集の勉強会のテキストとして紹介受けました。講師は富田敏子先生とのこと。残念ながら4回にわたる勉強会に参加の余裕はありません。

ところで「万葉の旅」(上)は大和です。そして中、下、とあります。全国の万葉集ゆかりの旅であり、万葉集の本です。

勉強会には行けないのですが、本屋で取り寄せしてもらい、上、中、下が3巻そろいました。平凡社ライブラリー。上巻は1200円(税別)。

裏表紙には「万葉の自然はすっかり姿を変えてしまったが、万葉びとの歌心はしっかりと今に息づいている。日本各地にある万葉の地を訪ね歩き、草陰にそよんでいる古代の人の足跡、風のそよぎに感ぜられる万葉びとの詩情を時代と風土の関わりのなかから説き起こす、『犬養万葉』の集大成」と書かれています。

(中)、(下)をみると、万葉集は日本のあちこちのことを歌にされているということがわかります。

写真は白黒です。最初は昭和39年に別の出版社から出たそうですが、これは改訂新版ということです。

2013年1月19日 (土)

日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー

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この1月20日は大寒です。

本屋でふと「日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー」という本を手に入れました。

きれいなイラストと詩人の文がなかなか素敵です。
「季節がめぐるということは、いつの日々の、ふとした瞬間に、新しい季節の訪れにきづくことかもしれません。
朝、目をさまし、鳥のさえずりに耳をすませるとき。道ばたに咲いている野花に目をとめるとき。青空に浮かぶ、まっしろく大きな雲を見あげるとき。夕暮れにそよぐ、すすきの穂を眺めるとき。
日本には、春夏秋冬だけでなく、二十四の季という季節、七十二もの候という季節があり旧暦をもとにして暮らしていた時代には、人にはそうした季節の移ろいをこまやかに感じとって生活していました。
旬のものをいただき、季節それぞれの風物詩を楽しみ、折々の祭や行事に願いを込めてきました。
自然の流れによりそう旧暦のある暮らしは、いまの時代にも大切なもの、人の身も心も豊かにしてくれるものに満ちています。」とはじめに書かれています。
東邦出版発行。1600円税別。
なおウィキペディアによれば、

七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。

各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。中には、「野鶏入水為蜃」(キジが海に入って大ハマグリになる)のような実際にはあり得ない事柄も含まれている。

古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、 七十二候の名称は何度か変更されている。 日本でも、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成された。現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われている。俳句季語には、中国の七十二候によるものも一部残っている。

ということです。

2013年1月17日 (木)

奈良市の高さ制限と容積率について

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ある意見です。

奈良市で建物を建てる場合、高さ制限があります。この20日で現在5階建ての奈良ビブレは完全閉店です。

その後については、奈良には良いホテルが少ないので、良いホテルと商業施設が求められています。

しかし、やすらぎの道から東は、高さ制限は20メートル、せいぜい現在と同様の5階建てしか建ちません。すでに建っている、近鉄奈良駅ビル(たしか1969年建設)は何メートルか知りませんが8階建てです。階数をみても奈良ビブレより高い建物です。

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右の写真は遠くに若草山、県庁も写っています。

しかし今の条例下ではその高さは建ちません。

かつて昭和38年(1963)ごろと記憶しているのですが、現在の県庁の建築計画のとき興福寺五重塔の高さにくらべてどうなのか、という大論争がありました。

そのとき、たしか県庁の塔屋の上に宝珠を作らないということで決着しました。県庁は高さはいくらあるか存じません。興福寺五重塔は日本で二番目の五重塔で高さ50.1メートルです。県庁は6階建てながらたぶん塔屋まで入れるとかなりあるのではないでしょうか。

それはともかく、5階建てでは、高級ホテルを建てる場合、事業採算が合わないそうです。ある程度高さがないとホテルの採算は取れないそうです。

奈良は観光都市なのに宿泊施設が全国でも下から○番目と声高らかに何度いわれたところで、個別の宿泊施設の採算が合わなければ、誰も建てないと思います。

それでは奈良はどうなっていくのでしょうか?

もし、高さの高い宿泊施設が建てられないと、まことに残念ながら、分譲マンションにならざるを得ないようです。

奈良の中心市街地が分譲マンションなら売れ、採算が合うとはいえ、分譲マンションばかりになり、肝心の宿泊施設がさらに少なくなっていくと、奈良に来る人は奈良に泊まりたくてもさらに泊まれなくなります。

せっかく、泊りがけでゆっくりと奈良にきたいという大きなニーズがあるのに、その受け入れ体制が進むどころか、減っていくのではないでしょうか。

実に大事な問題です。

以下参考までに、近鉄奈良駅ビルは、8階建てです。ウィキペディアによると、櫛形ホーム4面4線の、奈良県内では唯一の地下駅。改札口は東西双方に設けられている。コンコースは広く、修学旅行生の集合場所に使われることも。近年はそのスペースを利用して、近鉄の奈良駅営業所(旅客案内窓口)、近畿日本ツーリストグループのKNTツーリスト近鉄奈良営業所、奈良市の酒造会社・奈良豊澤酒造が運営する立ち飲み処「蔵元 豊祝」、イタリアンカフェの「カフェ チャオプレッソ」(運営は近鉄リテールサービス)、ドラッグストアのマツモトキヨシなどの店舗が設けられている。

1914年の大阪電気軌道開業以来、翌年の日本万国博覧会開催を控えて実施された1969年12月の地下線切り替えまでは併用軌道の終端に位置する地上駅であり、現在のバスターミナルに相当する区画を中心に、櫛桁式配置のプラットホームや駅舎などが設置されていた。

駅ビルである奈良近鉄ビルは2009年に全面改装され、特に1階周辺やビル全体の外観が大きく変わった。1階には、奈良市観光協会が運営する「近鉄奈良駅総合観光案内所」がある。階上には、近鉄観光グループの中国料理店「百楽」、イタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」、日本赤十字社献血ルームなどが入居している。

駅ビルには当初、大口テナントとして6 - 8階に奈良ホテル別館が入居していたが、採算性の問題から1991年6月に撤退した。また3・4階に歴史・観光の展示館「なら奈良館」(旧・奈良歴史教室)があったが、奈良市の事業仕分けで「不要」と判定され、2011年3月で閉館した。

そして各都道府県で一番高いビル→高いビル一覧 

奈良県で一番高い建物は、ホテル日航、10階建て、46メートル、各都道府県で最下位です。 

奈良県庁は、高い地盤にありますが、6階建てです。奈良ビブレよりずいぶん高い建物です。海抜何メートルになるのでしょうか?奈良公園の中といっても良い場所に建っています。

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猿沢池の朝

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先日朝早くの猿沢池の光景です。池の一部では寒さで氷が張っています。

下の写真左は、左から南円堂、再建中の中金堂、五重塔。右下は采女神社です。

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2013年1月16日 (水)

まちなかバルMAPそしてチケット販売がはじまりました

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2月15-16日におこなわれる、奈良まちなかバルのMAPです。

 

上の表のページには、地図がのっています。下の裏のページには、参加のお店の紹介、当日のバルメニューが写真入りで載っています。

 

チケットは、5枚つづりで前売り3000円。(当日3500円)

 

バルチケット1枚で、「ワンドリンクと1品」楽しめる!

気になるお店を沢山はしごして楽しめる!
今回のまちなかバルは、バルチケットで映画も楽しめる!(場所:きらっ都・奈良 2階)

*上映作品*
2月15日①16時~②19時~  キューポラのある街
2月16日①16時~②19時~  カサブランカ

前売りチケットは、平成25年1月15日から販売開始!
(前売り販売期間:平成25年1月15日~~平成25年2月14日)

*バルチケット前売り販売所*


○サークルK 猿沢の池店(猿沢の池西すぐ)/無休24H営業
○きらっ都・奈良4階事務所(もちいどのセンター街北入口すぐ) /平日9時半~17時、土日祝休

○バル各参加店

*バルチケット当日売り販売所*

○近鉄奈良駅1Fインフョメーション前(枚数限定、バラ売りあり)
○バル各参加店

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お問い合わせ、事前WEB予約は、narachukatsujimu01@yahho.co.jp

電話&FAXは0742-26-1666奈良市中心市街地活性化協議会へお願いします。

2013年1月15日 (火)

十輪院朝のお勤めと橋本純信住職へのヒアリング

「好きなまちで仕事を創るin奈良」プログラム2日目の朝一番は、8時半からの十輪院での朝のお勤めと橋本純信住職へのヒアリングでした。十輪院では毎日(月曜日のぞく)朝8時30分からお勤めを行われています。 

この日は朝とても冷え込み、猿沢池も凍っていました。

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十輪院では国宝の鎌倉時代前期に建立された本堂に、ほかの朝のお勤めの皆さんとご一緒にお参りをしました。まず全員で5分間の瞑想をしました。鳥の声や町の声が遠くに聞こえましたが、20数人が同じ本堂にいるとは思えない静けさでした。瞑想というものをそもそも日常生活ではしていないことにも気づきました。そして住職と役僧ら5人の読経がはじまりました。お参りの人たちは順に焼香をしました。

ならまちのみ寺の朝(あした)お勤めの瞑想の中鳥の声聞く(毎日新聞やまと歌壇)

そして一同で懺悔文(ざんげのもん)を唱和。この懺悔文(ざんげのもん)は真言宗の高僧が書きしたためた僧侶の自覚と自戒をするものですが、住職が一般の人にも通用するように書き改めたそうです。そして続いて、般若心経などを唱えました。

 

そして、住職の講話を本堂で聞いたあと、本尊地蔵菩薩などの石仏がん(合のしたに龍と書く字)の前の引導石に全員一人ひとり特別にすわり参拝をすることができました。本尊地蔵菩薩、左右の釈迦如来、弥勒菩薩の視線を仰ぐことできる特別の場所であるということでした。

 

客殿に所を変えて、住職からさらにお話がありました。

 いろいろなお話の中で印象に残った点。住職の方からのお話と受講生からの質問に答える形でも住職の話がありました。

 

○瞑想はきょうは5分間であったが、できれば30分くらいしたら良い。頭の中が整理できてとても良い。日常生活の中でもできることだが、なかなかできにくい。眼の前には、自分が映し出される。そしてその眼の前に仏様がおらればもっと良い。

(みんなの寺を商店街に創ったのは?)

○江戸時代には檀家と菩提寺の関係が成立した。明治時代に入り、政府は家父長制と結びつけた。全国6万とも7万ともお寺はあるがほぼ日本をそれぞれのお寺が担当してきたといえる。以前はその土地で生まれ、その土地で死ぬという人が多かった。 

しかし戦後、60数年たつが、家とお寺の関係が徐々に薄れ、個人との関係になった。生まれた土地から離れ外国で亡くなることもある。お寺は宗教法人として、公益をめざすとして税金などが優遇されてきたが、檀家だけへのつながりだけでは公益ではないという考え方もあり、宗教法人の見直しをせよという声もある。

○以前からお寺を担当するのはその家のお年寄りの女性の役割というような面があったが、そうではないと思う。若い人は悩みも多いけれども、お寺までなかなか行かないという面がある。

 

○そこで6年前、商店街の中に、「みんなのお寺」をつくった。商店街の中の「みんなのお寺」には仏様もおられるし、瞑想も写経もお寺でできることをすべて持っていっている。

 

○先ほど、瞑想についてお話したが、「みんなのお寺」をつくるということも瞑想をする中で生まれたアイデアである。瞑想やひとりで歩くとき、アイデアが生まれる。

(これからの時代?)

○団塊の世代のその親はもう90才くらいになり、ひとりでは生活しにくくなっている。すぐホームとかに入れるが、そのホームで働く人の悩みなどを聞くと、なかなかたいへんである。いわゆる3Kである。できれば老いた親の面倒見ることを家族でできると良いと思う。

 

○奈良はこれからの高齢者の方に、どんどん来ていただける福祉の県にしたら良いと思う。

(若いひとへの期待は?)

○若い人には、日本の生まれたところであり、心のふるさとであり、特別な意味合いのある、奈良、京都にきていただきたい。また、仏教への知識について質問され勉強されることが多いが、その前に、信仰心を持っていただきたいと思う。それは宗派ではなく、仏教でもキリスト教でもイスラム教でも何でも良いから、宗教に関心をもっていただきたい。それは自分自身を見つめるということでもある。

 

などその他いろいろのお話がありました。

 

メモも取らないで、断片的にわたしの受け止めた、橋本純信住職のお話です。

ふつう、宗教は伝統的なものであり古いがゆえに、守るという点に傾きがちのように思いますが、橋本住職は若いときからよく勉強し、よく自分で考え、考えをまとめ、実践したり改革したりされているように思います。起業する人と共通のところもあり、大いに参考になったのではないでしょうか

私自身も大いに参考になりました。私事ながら橋本住職とは幼稚園からの60年になろうとする友人です。行こうと思えばすぐ行けるすぐ近くにおりながら、今までなかなか十輪院の朝のおつとめにいくことはできませんでした。こうした機会にお参りできて良かったと思います。

奈良に泊まられたら、朝、十輪院を訪ねられたらどうでしょうか。

あるいは奈良に住まれている方にもおすすめです。

昨年末のNHK衛星テレビの「新日本紀行-奈良」には、十輪院の朝のそうじ、お勤め、「朝カレーの会」のことが放映されていました。

 

最初に、奈良の良さを奈良の人自身があまり知らない、と住職が指摘していました。身近な奈良の良さにあらためて眼を向けたいと思った次第です。

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十輪院のhpです。→http://www.jurin-in.com/

2013年1月14日 (月)

好きなまちで仕事を創るin奈良プログラム

参加者の多くは関東在住の若い人たちが「奈良で仕事を創る」というプログラムがはじまりました。主催は奈良市、そして株式会社まちづくり奈良が共催しています。事務局はNPO法人ETICです。

新しい試みで、10名の募集に対して、奈良が人気があるのか、このプロジェクトが人気があるのか、予想以上の数十人の応募があり、それぞれのレポートで審査され選ばれた人たちが奈良にやってこられました。

初日は昼過ぎ、きらっ都・奈良に全員集合。自己紹介や主催者のあいさつなど(そちらにまず参加しました)があって、そしてもちいどの商店街など近くの奈良の中心市街地を見学、そのあと、ふたりの地元の起業家の人のお話を聞かれました。そして、夜は懇親会があり、わたしはそちらにも参加していろいろお話を聞き、そして奈良のお話などをしました。

皆さんとても熱心です。

2日目は、十輪院のお寺で朝のおつとめと住職のお話。

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それから午前中から午後にかけて4人の地元で商売や事業を立ち上げたり、家業を継いだ人のお話を聞いたりというプログラムが準備されています。そして夜遅くまでのプログラム。

3日目、農園の作業手伝いとヒアリング、午後奈良市の総合計画の紹介があり、ふりかえりの時間がたっぷりあり夕方18時解散という、かなりみっちりとしたプログラムです。

さらに後日東京でも会合があり、2月にも奈良でふたたび2泊3日。3月には奈良でまとめの発表をされるということです。

参加の皆さんには、奈良で多くのものを得ていただきたいと思います。

2013年1月13日 (日)

1月13日奈良まほろばソムリエ検定の日です

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(写真は昨年撮影)

きょうは、いよいよまほろばソムリエの検定の日です。 

最初の2級の検定が始まって、早や7回目を迎えます。2級は奈良と東京でも検定が行われます。 

私の友人も今年2級や1級を受ける人もいますし、ことしこそと最上級のソムリエの挑戦の人もおられます。 

そして年初に来年は2級挑戦といっておられる方もおられます。

 皆さん、がんばっていただきたいと思います。

奈良商工会議所の奈良まほろばソムリエ検定のページです。→http://www.nara-cci.or.jp/narakentei/

2013年1月12日 (土)

「奈良うまし冬めぐり」キャンペーン

「これで満喫、奈良の冬」というキャンペーンのhpです。1月12日(土)から2月24日(日)まで冬の奈良の魅力を感じてもらうキャンペーンで、宿泊して奈良を楽しんでいただこうと、社寺などでいろいろおこなわれるようです。

hpは動画もあり、なかなかきれいです。http://www.nara-umashi.com/

くわしくは、奈良県がしている奈良うまし冬めぐり実行委員会へお電話くださいとのことです。電話は0742-27-8512です。

2013年1月11日 (金)

110番の日

警察への通報は110番ですが、110番にちなんで、1月10日恒例の近鉄奈良駅交番管轄の地域で、記念イベントがありました。

110番の電話、「1 いち早く、1 急がず慌てず、0 冷静に」だそうです。

いつもの年は、近鉄奈良駅行基菩薩広場で行われていますが、現在、屋根を取り付ける工事が3月末までの予定で行われていますので、ことしは小西通り商店街のビブレ前広場での開催でした。

着ぐるみのせんとくん、まんとくんもPRに登場しました。

地元のもちいどの、橋本町、東向き、小西通りの商店街のメンバーが、うどん、ぜんざい、が110円でお値打ちに販売されたり、綿菓子、ポップコーンは無料振る舞いされました。

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そしてこのビブレも残念ながらこの20日で閉店です。次の復活の商業施設(まだ詳細は不明ながら)を期待したいと思います。

2013年1月10日 (木)

2月15日ー16日、まちなかバル

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毎回好評を得ている、あるくん奈良まちなかバルですが、第5回が2013年2月15(金)夕方6時から夜遅くまで、16日(土)が昼12時から夜遅くまで2日間にわたり開催されることになりました。

バレンタインデーの翌日、寒い時期ですがそれぞれのお店で温かくして飲んで食べて楽しんでいただける催しです。

今回、はじめての企画として、きらっ都・奈良2階フリースペースでは「きらっ都シネマ」がバルチケット1枚で入場できます(飲み物つきです)。

上映作品は、

2月15日(金)、吉永小百合主演、「キューポラのある街」1回目16時開演。2回目19時開演です。飲み物つきです。

Photo(C)日活

2月16日(土)、「カサブランカ」1回目16時開演、2回目19時開演です。

Photo_2©1943 Turner Entertainment Co.A Time Warner Company.All rights reserved

どうぞ、お楽しみに。

奈良市の中心市街地に映画館がなくなり寂しい思いをしていますが、きらっ都・奈良ではできれば毎月「きらっ都・シネマ」として続けたいと思っています。

なお

前売りチケットは、平成25年1月15日から販売開始!
(前売り販売期間:平成25年1月15日~~平成25年2月14日)

*バルチケット前売り販売所*
○サークルK 猿沢の池店(三条通もちいどの入り口)/無休24H営業
○きらっ都・奈良4階事務所(もちいどのセンター街北入口すぐ) /平日9時半~17時、土日祝休

そして
○70数軒のバル各参加店でお得な前売りチケットを買えます。

お問い合わせは電話0742-27-1111株式会社まちづくり奈良http://machinara.sakura.ne.jp/へよろしくお願いします。

2013年1月 9日 (水)

1.8 新年名刺交換会へ

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ことしは、1月8日に奈良商工会議所など経済五団体合同の新年名刺交換会がありました。

奈良県知事は、大和力(やまとぢから)で奈良を良くしよう、大仏さんも立ち上がる、遷都1300年で盛り上がった奈良だがそのままだと1000年そのままになる、など挨拶されました。

そして奈良商工会議所会頭のご発声で乾杯、奈良市長の挨拶などがありました。

新年を迎え、ホテル日航奈良の飛天の間はいっぱいの人が来られており、多くの方とご挨拶できる機会になりました。

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また、この日の日本経済新聞朝刊、近畿経済欄では以下のように報じています。

奈良県、「天平」テーマに中心部再開発 100億円投資へ

  奈良県は奈良市中心部に「天平時代」をテーマにした公園とコンベンション機能を備えた大型複合施設の整備に乗り出す。県の投資額は100億円を超す見込みで、2016年度までの完成をめざす。ホテルを建設・運営する民間企業も誘致する。奈良は寺社や史跡などの観光資源が多いが、観光客は他の都市に滞在するケースが多い。集客機能を強化し、県内の観光関連産業を振興する。

  再開発を予定するのは奈良市役所南側の3.1ヘクタールの県有地。県営プール跡地と県警奈良署があり、同署は14年度までに移転する予定。県はこれらの用地を一体的に整備する。県が公園整備とコンベンション施設などの建設に投じる費用は100億円を超す見込み。13年度予算案に調査・検討関連経費を計上する方針だ。

 

 公園にはレストラン・物販施設やイベント広場、数百人規模の会議・宴会に使えるコンベンション施設を設ける。温浴施設や天平文化を学べる展示施設も置く。広場で年間を通じイベントを開く。バスターミナルを併設し、空港など遠距離と行き来するバスや平城宮跡や奈良公園を巡るバスとを結ぶ拠点にする。

 塀や建物の外観は天平時代をイメージする。天平時代は美術史上の時代区分で、天平年間(729~749年)を中心にほぼ奈良時代全般を指す。国際交流が盛んで、大陸文化や仏教美術の影響が強かった当時の雰囲気を再現したい考え。

 

 一方、ホテルは民間企業の負担で建設・運営してもらう。県は10年の「平城遷都1300年祭」にあわせ、県営プール跡地に高級ホテルを誘致する計画だったが、建設や施設保有の投資負担に難色を示す企業が多く、事業者が決まらなかった。計画を全面的に見直し、コンベンション機能をホテルから分離して県が施設を整備。負担を軽減することで民間企業がホテルを建設しやすくする。

  

 荒井正吾知事は「奈良には大型ホテルなどが少なく、大規模コンベンションを開くのが難しかった。天平文化の雰囲気を実感できる、いわば『天平のテーマパーク』をつくってにぎわいを創出したい」と話している。

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2013年1月 8日 (火)

上宮遺跡公園の会津八一の歌碑へ

新聞で斑鳩町の上宮遺跡公園に会津八一の歌碑ができたと見つけたのは11月でした。その後、機会がなかったのですがお正月休みにたずねてきました。当方ブログ→ブログ

上宮遺跡公園は以前にも行ったので道を間違えずに行けました。ただ肝心の歌碑は公園内をさがしたのですが1周半ほど歩いたところでようやく見つけることができました。

ちょうど上宮遺跡公園の外周道路の北東の角にありました。(上宮遺跡公園を西から入ると左手の一番奥になります。)

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いかるが の さと の をとめ は よもすがら きぬはた おれり あき ちかみ かも

素空氏の解説は以下のとおりです。→http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/a/a-gyou.html#ikaruga

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とても良い歌碑だと思います。

2013年1月 7日 (月)

冬のならまちナイトカルチャー

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(画像の上でクリックしていただくと大きくなります)

2月1日から3日。そして2月8日から10日。いずれも週末の金土日の夜7時30分から8時30分まで、ならまちセンターで冬のならまちナイトカルチャーが行われます。

毎回先着70名とのこと、事前予約が出来るようになったそうです。電話は0742-27-1820、ならまち振興事業部門へよろしくお願いします。

2013年1月 6日 (日)

きらっ都・奈良、1月5日、奈良新聞より

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(画像をクリックしていただくと拡大します)
奈良新聞の1月5日付にまちづくり会社特集ということで、大和高田市のまちづくり会社とともに大きくとりあげていただきましたので、紹介させていただきます。三浦孝仁記者どうもありがとうございました。

そして、社長インタビューということで下記も載りました。僭越ながら紹介させていただきます。

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ことしはいよいよ大切な年だと考えております。皆様のご指導ご鞭撻ご協力を切にお願い申し上げます。

2013年1月 5日 (土)

12日「猿沢ノ池不思議ノ横笛」のプレセミナー

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第2回オペラ・ラボ公演、オペラ「魔笛」翻案の「猿沢ノ池不思議ノ横笛ーーモーツァルト先生に捧ぐ」というオペラが行われます。(2月10日は夕方18時開演、11日は午後2時開演)

そして本公演を、よりお楽しみいただくためのプレセミナーが1月12日(土)13時から14時30分まで、なら100年会館中ホールで行われます。こちらは無料。

2013年1月 4日 (金)

初恵比寿、初売り

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4日朝9時から私ども器まつもり本店は本年の商いはじめです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、奈良もちいどのセンター街の大きな絵馬と1月5日昼12時から恒例の初恵比寿の甘酒とあめ湯のふるまい(無料)の案内です。12時から例年1時過ぎでなくなってしまいます。どうぞお越しください。

5日はすぐお隣の南市町の初恵比寿です。4日は宵恵比寿です。

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(画像をクリックしていただきますと大きくなります)

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ご祭神は、事代主命(えびす様)とのことです。

御由緒は、「南市は鎌倉時代に開かれたとされ、高天市や北市とともに南都の三市と呼ばれ、正月五日に初市が行われていました。その頃から、当神社は市場守護神として栄えてきました。祭礼は、正月五日の祭礼に行われ、俗に「五日えびす」といい、大和の数ある「えびす祭」の中でも最も賑わったと伝えられています。現在も、招福と商売繁盛の神様として知られ一月四日に宵えびす、五日に本えびすを執り行っています。なお大和の伝説には子供の好きな神様との伝承もあります。」

そして猿沢池から興福寺五重塔をのぞんで1枚。

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2013年1月 3日 (木)

3日春日大社へ初詣

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3日は、春日大社へ初詣に行きました。良い天気でたいへんな人出でした。本殿への入り口で入場制限があるほどでした。

ともあれ春日大社に初詣することができ、また多くの鹿にも会えたのは新年の気持ちをあらたにするものでした。

ところで昨年の奈良まほろばソムリエの最上級の試験問題のひとつは、「春日大社の創始を200字で述べよ」というものでした。

奈良まほろばソムリエの試験は、2級、1級、最上級のソムリエ、いずれも1月13日(日曜日)、あと10日です。それぞれ不確かなところを最終チェックしていただきたいと思います。そして体調を整えて、気持ちを集中して取り組んでいただきたいと思います。

経験から教えてもらったソムリエの記述問題のコツは、下書き用紙が配られますが、できれば直接解答用紙に書くほうが良いようです。とにかくソムリエの試験は下書きしていたら時間が足りません。

それぞれの級を受験される皆さんのご健闘を祈念します。

当尾の里、浄瑠璃寺へ

元旦は良い天気で、京都府木津川市加茂町の浄瑠璃寺におまいりしました。京都府といっても昔から大和の勢力下にあって、奈良の郊外のようなところです。かつては小学校の遠足で奈良から歩いていき、昼お弁当を食べて、それから関西本線の加茂駅まで歩いて、国鉄に乗って帰るコースでいきました。春秋は特に良いのですが、冬や夏は人が少なくて落ち着いたたたずまいです。お正月のおまいりもスムーズです。

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池には、朝晩冷えるようで氷が張っていました。九体の阿弥陀如来とともにお正月は本堂の中の吉祥天像も公開されていました。

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三重塔の秘仏、薬師如来も扉をすこし開けて、公開されていました。金箔がよく残ったお薬師さんでした。

三重塔のあるほうが此岸(現世)、本堂のある方が彼岸(あの世)ということです。

ところで浄瑠璃寺で歌人、会津八一はたくさんの歌をつくっています。友人の八一研究家の素空氏が以下のような歌と解説をしています。

南京新唱

http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/sa/sa.html#jyururi

http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/ka/ka.html#karewataru

http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/ha/ha-gyou.html#bisyamon

観仏三昧

http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/ya/ya-gyou.html#yamaderanomi

http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/a/a-gyou.html#asibikinoyama

http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/ya/ya-gyou.html#yamaderanohousi

http://surume81.web.fc2.com/hitorigoto/81/ma/ma.html#midonaru

 

2013年1月 2日 (水)

「はじめて楽しむ万葉集」

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年末に本屋の文庫本の棚を見ていましたら、上野誠先生の9月発行の「はじめて楽しむ万葉集」がならんでいましたので早速購入しました。

最初の歌は、巻1の1、雄略天皇の「籠(こ)もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち・・・」です。

そして志貴皇子の「采女の袖吹き返す明日香風京(みやこ)を遠みいたづらに吹く」

持統天皇の「春過ぎて夏来(きた)るらし白たへの衣干したり天の香具山」

舒明天皇の「大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国ぞ あきづ島 大和の国は」

元明天皇の「飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君があたりは 見えずかもあらむ」

「あをによし 奈良の大路は 行き良けど この山道は 行き悪しかりけり」(中臣宅守)

大伴家持の「春の日に 萌(は)れる柳を 取り持ちて 見れば都の 大路し思ほゆ」。

序にかえてーみんなの万葉集宣言!が書かれています。

1、とにかく堅苦しいことは抜き。必要なのは好奇心だけです。

1、この本はどこから読んでも良い。開いたページがはじまりです。

1.考えるより、親しもう。学ぶより遊べが、この本の正しい読み方です。

とのことです。

本の帯には、「阿川佐和子氏、推薦!この本が高校の教科書だったら、もう少し粋な女になれただろうに」とあります。

角川ソフィア文庫。税別705円。

そして大伴家持の巻20の4516、万葉集最後の歌です。

「新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやけし 吉事(よごと)

(訳、新しい年のはじまりの 初春の 今日降る雪のように・・・・ 良いことが重なれよ・・・・。)

ほんとうに、良いことが多く積み重なる年にしたいものです。

2013年1月 1日 (火)

新年あけましておめでとうございます

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皆様

2013年。平成25年。

新年あけましておめでとうございます。

良き年をお迎えのことと思います。ご多幸をお祈りします。本年もよろしくお願いします。

「鹿鳴人のつぶやき」も8年目となりました。今年もぼちぼちと続けたいと思いますのでよろしくお願いします。

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(遷都1300年正月平城宮跡にて日の出。)

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