「天平グレート・ジャーニー遣唐使・平群広成の数奇な冒険」
「天平グレート・ジャーニー遣唐使・平群広成の数奇な冒険」という本が出ました。著者は、奈良大学・文学部国文学科教授の万葉学者、上野誠先生です。
奈良時代の「遣唐使」のオペラのあと、話が飛び込み年月をかけて小説にしたものだそうです。
早速読み始めると、グイグイと引き込まれ、2晩で読み終えました。史実をもとに、遣唐使のこと、奈良時代のこと、唐をはじめとする国々のこと、皇帝や天皇のこと、役人のこと、あちこちの人々のこと。正倉院に伝わる香木「全浅香ぜんせんこう」のこと。縦横に余すことなく、描かれています。
巻頭の著者の言葉、「期せずして運命の人となり、世界史上稀有の旅行者となった遣唐使判官・平群朝臣広成(生年不明~753)-本書はその広成と正倉院宝物、全浅香との奇縁を語る物語である。物語を通じ、万葉びとの思惟の一班を、かすかながらにでも、感じ取ってもらえたならばー浅学の筆者これを無上の喜びとする。」
講談社。定価本体2500円(税別)
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