平城宮跡の「整備」について
9月26日の読売新聞奈良版。
9月末ごろ、平城宮跡の朝堂院まえが、広場に「整備」されるという報道とほぼ同時に工事も開始され、一方知り合いの皆さんが異議申し立て、署名運動などされています。
10月1日のきらっ都・奈良オープンなどで多用をきわめていて、十分には、把握できていませんのでコメントも見学もできていません。
数年前、平城宮跡が国営公園として整備されていくということで、従来の文化庁の管轄で予算も限られた中での整備よりも、良いのではないかということでした。
そもそも水田などであったところを国が順次買い上げて、国有地として長らく発掘調査などが続けられています。
1988年の奈良シルクロード博覧会での使用は最終的には不許可となりました。
2010年の平城遷都1300年祭では朱雀門に続き大極殿が復元され、ほかはあまり現状を変えることなく無料拝観で多くの市民、国民、外国の方も楽しまれました。
現在、草が生えた自然地が多い平城宮あとです。野鳥や草花が自然に生えてその良さも確かにあると思います。
またその整備も必要ではないかと思います。ただどのように整備されていくのか、審議会なども開かれたようですが報道もありませんでしたし、あまり市民の声は聞かれていません。
30年位前に、当時の発掘部長に青年会議所の広報誌のインタビューをお願いしたところ、「発掘も100年かかり、今の我々が発掘するよりも、将来の方が進んでいて良い発掘ができるかもしれない。そもそも、平城宮跡は国(あるい国民だったか失念)の物であって、奈良市民がどうのこうの、言うものではない。・・・」といわれたことを思い出します。
基本的に整備されていくことは良いと思うのですが、どういう整備をして、将来どんな国営公園にしていくのか、そのあたり、どうなのか。あまり明らかになっていません。
来年3月の年度末までに予算がついているから、工事を進めるという、やり方はあまりに唐突だと思います。
国土交通省近畿地方整備局
国営飛鳥歴史公園事務所配布日時平成24年9月20日
14時00分資料配布→http://www.kkr.mlit.go.jp/asuka/heijo/activities/current/pdf/120920release.pdf
TWITTERでもかなり反対の声がヒートアップしています。
参考までに、わたしの愛読しているブログでは。
かぎろひさんのブログ。何回も特集されています→ http://kagiroi.narasaku.jp/e81912.html
日々ほぼ好日のブログ→http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/0d33a868ff57fd37f80bebe96f8026b4
10月13日、近鉄電車の車窓から見ると、すでに草は刈られ、工事用車両が並び、工事は進められています。
« 21日ならまちわらべうたフェスタです。早や20周年。 | トップページ | 美ビット見て歩き »
コメント