白山神社へ、雄略天皇の歌碑
長谷寺あたりから、桜井の町へ走っていると、ナビには白山神社が表示されました。kozaさんが保田與重郎の書の萬葉集発耀讃仰碑があるところと、よく言っておられる神社です。
車をとめて参拝しました。
そして歌碑は雄略天皇の歌です。万葉集の最初の歌ということで奈良大学の万葉学者、上野誠先生に教えてもらった歌です。
籠(こ)もよ み籠(こ)持ち
ふくしもよ みぶくし持ち
この岡に 菜摘ます児(なつますこ)
家告(いえの)らせ 名告らさね(なのらさね)
そらみつ 大和の国は
おしなべて 我れこそ居れ
しきなべて 我れこそいませ
我れこそは
告らめ(のらめ) 家をも名をも
(雄略天皇 巻1の1)
(以下は上野先生の現代語訳)
いやあ、良い籠を持っていらっしゃるし、良いへらを持っていらっしゃいますね。
この岡で若菜を摘んでいらっしゃるお嬢さんがた、
家をおっしゃい、名前をおしゃいな。
この大和の国は・・・・・・・・・
皆、わたしが君臨している国。
隅ゞまでわたしが治めている国なのですゾ。
ならば、わたしから名乗りましょう。
家も名前も。
上野誠著「みんなの万葉集 響きあう『こころ』と『ことば』」
PHP研究所発行より。
万葉集のはじまりのあたりでした。
萬葉集発耀讃仰碑とは、万葉集がこの地から始まったことを讃える石碑です。
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