「奈良の平日・・・誰も知らない深いまち」
もと奈良新聞記者の浅野詠子さんが、奈良のまちのことを書かれた本を出版されました。地元の一部では話題になっていますので購入しました。
本はきたまちからはじまります。最近「ならまち」が、本来は「奈良町」として広い意味の明治頃の奈良市ではなく、元興寺界隈をさす「ならまち」になっていてこの40年ほど前からの運動が実っています。それに対して、近鉄奈良駅から北の方、それこそ若草中学や少年刑務所のある奈良坂あたりまでを見直そうという活動が活発に行われつつあり、それを「きたまち」と表現されているように理解しています。
また奈良のならまちや市街地の話題が書かれています。奈良に住まわれている方ならすでに良く知っておられることも書かれているようです。部分的に読んだところ、知っていることもありますが、やはり執筆家の取材力でしらべられているな、というところもあります。肩をこらずにゆっくりと読める本です。
ただ肝心の奈良市中心市街地はわざと話題からはずされたり、商店街のことはあまり書かれていないな、という気もしますので、またの続編を期待したいと思います。
講談社発行。1500円税別。
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