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2011年10月 8日 (土)

花山院春日大社宮司の講演から

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先日、奈良市商店街振興会の記念式典があり、春日大社の花山院弘匡宮司の「心のふるさと奈良」と題したお話を聞く機会がありました。メモを参考に思い出してみます。

今年は東日本大震災などがあったので、春日大社では毎日祝詞奏上や大祓詞を奏上していて、この日までにもう27000回以上になったこと。

春日おんまつりは12月15日の大宿所詣にはじまり、毎年の商店街のご奉仕に謝意が述べられた。

そして春日おんまつりは、能や猿楽、細男、神楽、舞楽などの芸能を神様である若宮様と共に楽しむことにあること。

今年は1712年以来300年ぶりに、国難であるので玄宗皇帝ゆかりの舞楽、そして神功皇后ゆかりの舞楽という2つの舞楽を加えて行われるそうです。

そして若宮様には12月17日の真夜中0時から24時までの0泊2日のいわば弾丸ツァーで楽しんでいただくお祭りであること。

お旅所は、松の葉や榊でつくられた素朴で東屋風の建物であること。りっぱな建物ではあるが、若宮様はお泊まりにはならず若宮御殿に必ず帰られること。

三番叟などにつながる猿楽はおもしろいことがテーマであり、それが芸能化して能になった。能にはストーリーがあることが猿楽と違う点であること。

1349年一番古い能が春日大社でおこなわれたことが記録にのこっていること。

龍王そして、ふたりの龍神が龍の面をつけて演じたとのことです。

おんまつりは藤原忠通がはじめたのですが、宮司のご先祖の平安時代のいとこの子にあたるそうです。

(天皇陛下や皇太子、奈良の鹿のエピソード、藤原氏のことなど、中略)

奈良の都が京都に移った頃、嵯峨天皇と争って都を奈良に戻そうとされたのが平城(へいぜい)上皇であり不退寺あたりにお住まいであった。その歌は、「故里となりにし平城の都にも色は変わらず花は咲きけり」という歌だそうです。

在原業平の伊勢物語も最初は奈良の話からはじまります。

「春日野の若紫のすり衣(ごろも)しのぶのみだれかぎり知られず」(現代語訳、春日野の若紫草で染めたすり衣の模様のように私の忍ぶ恋心の乱れは限りも知れないほどです)

藤原道長は吉野の金峯山寺に詣でたり、奈良のお寺に参ったり、高野山に参ったりしています。そういう、時の権力者が奈良詣をしたことはたいへんなことです。

平重衡の軍勢の兵火により奈良は焼き討ちにあいましたが、そういう奈良詣がありましたので奈良はたいへんな人気であり、その後全国から復興資金や材木、資材が集まりました。いえ宋やアジアからも技術者がやってきました。

東大寺南大門は天竺様といわれるとおりです。林(りん)神社に祀られていますように饅頭の祖がやってきたのもその時代です。

鎌倉時代以降、奈良は京都に次いで全国でも2番目の大都市でした(大阪より大きな都市でした)。非常に活気のあった中世の奈良といえます。

江戸時代も井原西鶴の話にもでてくるように、なかなか活気がありました。産土(うぶすな)の春日大社に家族でお参りするということも大切なことでした。

花山院宮司はさすがもと高校の社会の先生ですから、話はわかりやすくとても内容のあるお話でした。

花山院弘匡(かさんのいん ひろただ)宮司のプロフィール。

昭和37年佐賀県生まれ、奈良市在住。父親は元春日大社宮司の花山院親忠氏(平成6年死去)

平成20年まで奈良県立奈良高校などで地理を担当された。

平成20年4月春日大社宮司に就任、現在に至る。

花山院家は藤原道長の孫で関白師実(もろざね)の二男家忠を祖に11世紀末に創立。五摂家に次ぐ九清華家の一つで旧侯爵家。

     

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コメント

おはようございます。

昨日はお疲れさまでございました。
素早いアップにびっくり。そしてじっくりと聴きこまれていて頭が下がります。
私は撮ることに必死で、きちんと聴けていませんでしたので、ありがたいです。写真もまだ確認できていないのですが、またお送りさせていただきまーす。

かぎろひさん。
写真撮影などお世話様でした。
興味ある講演でしたので、ついメモをとっていました。
すこし聞き違いがあるかもしれません。
またよろしくお願いします。

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