津和野をあとにして、バスは川沿いを走り、山あいをぬけて、海岸べりに出ると、萩の町にでました。笠山の中腹のホテル到着。ようやくホテル名が分かりました。
塩辛い温泉や露天風呂にはいり、夕食へ。たしかに小さかったのですが、アワビの焼き物がある、和食会席でした。
2日目は、バスは8時出発。吉田松陰の松陰神社へ。こちらも10年ほど前に来ましたがずいぶんきれいになった感じがします。
松下村塾、そして幽閉されていたという家、肖像画の掛け軸や像がみえました。
それから連れて行かれた練り物製品の店は朝から店員さんがあちこちからマイクで割引サービスを絶叫して、騒音と試食の店でした。いわばバーゲン会場の雰囲気、めずらしい店でした。
さらに萩焼の実演の城山窯見学へ。こういう団体旅行に慣れた人が多く、一度来たことがあるというひともたくさんいました。こちらではろくろなどの実演をされ、年4回今でも焼いているという三連式の登り窯がありました。こちらに勤めておられる金子信彦さんのりっぱな作品も並んでいました。
再びバスは一路、とある絶壁をめざして走りますと、長門市に入り、仙崎港へ。ここは金子みすゞで有名なところで記念館もあるそうですが、残念ながらバスは通過、青海島(おうみじま)に着きました。20分ほどガイドさんに引率されて岬を歩きました。東山魁夷さんが絵のスケッチにこられたところだということです。唐招提寺の襖絵を思い出しました。
そこからバスで昼食の海鮮料理の店へ(料理は前日予約で各自払い)。金子みすゞさんの詩の歌碑がありました。金子みすゞさんは、26才で長門で亡くなったそうです。短い生涯で実にたくさん詩を書いています。記念館には行けませんでしたが、本などで拝見することができました。
食後は、一路空港へ。途中バスがパンクなどのハプニングもありましたが、無事代わりのバスが迎えにきてくれて、ほぼ定刻空港に着きました。飛行機は帰省だったのでしょうか、小さな子供を、母親が一人で、1才7ヶ月のこと、もう一人の母親は3才と1才くらいの子、さらにもうひとりの母親は3ヶ月の赤ちゃんとふたりの兄妹、それぞれ連れておられました。ついつい何ヶ月とかいくつくらいとか当方の家族が聞いていました。
で、無事大阪には4時過ぎ到着。
2日間のミステリーツアーが終わりました。
正規料金なら飛行機往復5万円ほど、泊まりは1万3000円くらいからのホテル、そしてバス。これが今回の旅行社の企画料金が2万円ちょうど。
先日の浜矩子先生の本では、「その部分では安くて良いのですが、全体としてデフレから抜け出せない」という指摘でした。それも感じました。
また先日、友人が北京旅行、3泊4日リッツカールトンホテルに泊まって全日空でいって4万円台だったという驚くべき料金であったということでした。安いだけに慣れてしまうのもどうかな、と考えることでした。
円高でますます海外へ出かけ、安く買えたという話が増えて、日本の中での買い物が空洞化してはますます日本の小売業はたいへんです。
最近のコメント