「日本の原発はどこで間違えたのか」
先日小西通りの書店に入ると、地震、原発の本のコーナーがつくられていました。
かつて出ていたという内橋克人著の「原発への警鐘」という本の復刻版がでていましたので購入して早速読みました。
タイトルは「日本の原発はどこで間違えたのか」、朝日新聞出版、1500円(税別)
目次は
序 つくられた「原発安全神話」 なぜ、いま「原発への警鐘」を復刻するのか
第1章 福島第一原発の原風景 「万が一」を恐れた住民たち
第2章 東京電力と原発 福島第一原発はこうしてできた
第3章 人工放射能の恐怖 「放射線はスロー・デスを招く」
第4章 「安全」は無視され続けた 「公開ヒアリング」という名の儀式
第5章 なぜ原発を作り続けるのか 電力会社の「利益」と「体質」
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序 つくられた「原発安全神話」 なぜ、いま「原発への警鐘」を復刻するのか、から
「第1に、この国においては、人びとの未来を決める致命的な国家命題に関してさえ、「国民的合意」の形成に努めようとする試みも、政治意思さえも、ほとんど見受けられることはなかった。国の存亡にかかわるエネルギー政策が、原発一辺倒に激しく傾斜していった過程をどれだけの国民が認知し同意していただろうか。・・・・・」
「第2に、これまで原発一極傾斜体制を原動力の一つに、あくなき利益追求の経済構造が存在していたことだ。原発建設は重電から造船、エレクトロニクス、鉄鋼、土木建築、セメント・・・・ありとあらゆる産業にとって大きなビジネスチャンスであった。・・・・」
「第3に、ひとたび原発が立地した地域社会には特有の『暗さ』が感じられたことだ。・・・」(注・必要以上に電力会社から地元が利益供与、を原発と引き換えのように受け取っていた)
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本の帯には
未曾有の惨事になった東京電力福島第一原発の事故。
いったい根本原因は、どこにあったのか。
時計の針を逆に回して「原発誕生」からを振り返ると、鮮やかに「真相」が浮かび上がる。
「万が一」を恐れる住民たちを前に、「安全」への配慮は万全だったか。
日本を代表するジャーナリストの渾身のルポルタージュが今、甦る!!
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