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2011年3月16日 (水)

時代の空気

たしか東北地方・太平洋沖地震が、最初の気象庁の命名だったようですが、一向に浸透せず、「東日本大地震」とか「東日本大震災」とか「東北・関東大地震」とかメディアによって呼び名がちがってきているようです。

たしかに関東地方もかなり影響を受けていますから、東北地方だけでは言い尽くせません。東日本があたっているでしょう。でも総じて日本全体にも影響が及んでいる大震災だと思います。

マグニチュードも当初から2回上に修正されて、聞いたこともないマグニチュード9.0。

これまでも消費を節約してデフレといわれていましたが、さらに今回の大震災を契機に、時代の空気が変わったように感じます。どこが、なぜと言われてもうまく言えませんが、そのように感じるのです。

今回死者・行方不明者の数がよくわかりません。阪神大震災はたしか6000人くらいの死者でした。警察が万人単位だろうといっていますが、そちらのほうが当たっているのでしょう。規模、範囲の広さ、津波のひどさ、さらに原発関連、をふくめると想像ができません。

そして、救援隊は、阪神大震災では生存者があったから手当てもできたが今回は・・・・、といって残念そうに帰って語っています。

いわば即死、あるいはあの引き潮とともに沖合いに引きずり込まれたのかと悪い想像が働きます。岩手、宮城の海岸際の同業の方のどちらにも、誰も連絡取れていません。もう4日がすっかりと過ぎました。残念無念、家も建物もあまり残っていないようです。道路も橋もずいぶん壊れています。それでなくても三陸地方は不便であるのに。

福島県いわき市の方は、避難していて無事だったけれど帰ってきたら店もなくなっていた、近くの娘宅へいくが、(原発事故のため)また他へ避難しなくてはならないかもしれないとのことです。

奈良のまちかどでは、学生さんや僧侶などのみなさんによる募金活動が始まっています。ある人は「今はためるときではない、命があることをありがたく思い、募金を」と語っています。その通りだと思います。正確に確実に被害の方に届くことを願います。前回の阪神大震災のときはずいぶんややこしい話がありました。

ある人は「税金こそが最大の募金だ」とも言っています。3月15日ちょうど確定申告の日です。税金の痛税感が感じられもします。「一生懸命税金を払っているのに、なぜ足りないのか」そういう素朴な疑問にも答えて欲しいと思います。

阪神大震災のときもあったように、寄付に対して控除がこんどもされるようになるようです。日本は寄付に対してもっと所得控除をすれば皆さん寄付をするものと思います。

そして時代の空気がここで暗くならないでほしいとも思います。小松左京の原作の映画「日本沈没」ではなく、「日本大浮上」、「日本大復興」しなくてはならないと思います。

(16日10時追記)

岩手県大船渡市の同業のAさんが避難所にいることが見つかったとの朗報が飛び込んできました。まだ連絡がつかない方が多いのではないかと思えるようになりました。

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コメント

北河原別当のメッセージは、12日の他、13日、14日も行われました。大仏発願の「一枝の草、一握の土塊」の話は、現状一人一人が落ち着いてまず自分の周りでできることをという意味かと思います。

J-Aさん、コメントありがとうございました。

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