薬師寺へ唐招提寺へ
先日、関東のほうから大学時代の友人ご夫妻が、新婚旅行以来34年ぶりに奈良に来られました。ちょうど先日オペラ「遣唐使」を拝見したばかりであり、薬師寺の東塔がこの秋で10年ほど解体修理のため見られなくなるということで、薬師寺へ行きました。ちょうど東の三重塔は初層を拝見することができました。また西の三重塔も初層を拝見することができて、中の仏像も拝見することができました。金堂も再建されて30年くらいたつのでしょうか、彩色もやや年月もたち時代を感じさせて良いと思いました。金堂の中の薬師三尊はブロンズで黒く光輝いていました。さらに新しい講堂へ。仏足石や仏足石歌碑など国宝も展示されていました。しばらく歩いて玄奘三蔵院伽藍へ。不東とかかげられた玄奘塔、さらに平山郁夫画伯の大西域壁画を拝見することができました。
つづいて唐招提寺をたずねることにしました。天平の甍の、昨年再建された金堂はゆったりとしていました。金堂、講堂の仏様をお参りして、会津八一の歌碑を見て、戒壇へ。そしてはじめて鑑真和上の廟へお参りしました。森の中、しっとりと雨上がりでコケもとてもきれいなことろでした。会津八一の歌です。
おほてら の まろき はしら の つきかげ を
つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ
(大寺のまろき柱の月影を土に踏みつつものをこそ思へ)
歌意
唐招提寺の丸いエンタシスの柱が月の光で大地にくっきりと影を落としている。その影を踏みながら私は深いもの思いに耽っている。
素空氏の解説から。
お墓は八角形に石の柵で囲まれていました。
« 10月8日平城遷都1300年の祝典 | トップページ | みるくゆがふ »
コメント