遷都1300年祝典へ
秋の好天のもと、10月8日、平城宮跡の大極殿前で、遷都1300年祝典がひらかれました。やや風強く幡がなびき、時折大極殿の金の風鐸が鐘のように鳴り響きました。
幸いお招きを受けましたので、出席させていただきました。
開会前にいろいろな音楽などがあったあと、10時20分から祝典がありました。
仲川げん奈良市長の開会の言葉のあと、吉野の神事や南都の寺院の般若心経などの祈り、そして趣向を凝らした踊り、音楽、雅楽、などとても内容のある催しが続きました。とくに子供たちが元気良く未来への宣言を中国語や韓国語もまじえながら熱演していました。
また秋山会長や荒井知事のあいさつ、総理大臣のあいさつ(代読)がありました。
天皇陛下のおことばは、意味深いものでした。「第一次大極殿を見るとき、かつての平城京のたたずまいに思いを深くするのであります。平城京について私は父祖の地としての深いゆかりを感じています」
さらに、多くの国からの渡来人や遣唐使の派遣が、日本の文化や技術の発展に大きく寄与したとする考えを示し、「遣唐使の乗った船の遭難は多く、このような危険を冒してわが国のために力を尽くした人々によって、さまざまな分野の発展がもたらされたことに思いを致すとき、深い感慨を覚えます」と話された。(サンケイ新聞より)
最後に、「遷都1300年をことほぐ(言葉で祝福する)とともに、古くから伝わる文化を守り育ててきた奈良の人々の幸せを祈ります」と守ってきた奈良の皆さんへ謝意をのべられました。今まででなく、心を込めた、中味の濃いおことばではなかったでしょうか。
最後の写真は出演者の皆さんの退場の様子です。コーラスの皆さんもたいへん良い演奏でした。
事前の催しから2時間以上のとてもさわやかな祝典が続き、12時過ぎに終了しました。
日経新聞の記事は、http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E2EAE2E2818DE2EAE3E2E0E2E3E29191E2E2E2E2ただ、予定されていたNHKの全国実況中継は、国会のため、とりやめになりました。前のブログを読まれた方には失礼しました。
あらためて、9日(土曜日)3時50分から4時30分まで全国総合テレビで祝典の様子が放映されるということです。こんどこそ録画してその様子をご覧いただきたいと思います。
「平城の遷都を祝い大極殿の風鐸が鳴り幡がはためく」(やまと歌壇採歌)
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