「人口減少時代のまちづくり」
ししていて、最近本を出されたことを知りました。
中山徹「人口減少時代のまちづくり 21世紀ー縮小型都市計画のすすめ」自治体研究
社、2095円(税別)。早速取り寄せて、読みましたのでご紹介します。
本の帯には、「百年後、日本の人口は3分の1にー。
人口減少は衰退につながるー として、ほとんどの自治体計画はいまだに人口増を想定
している。そうではなく、人口減少を前提条件として今後どのようなまちづくりを進めるべき
かを、海外の具体的事例を学びつつ、考えていく。」と書かれています。
目次は
第1章 人口減少社会に突入した日本
第2章 人口減少にたいおうしていない日本のまちづくり
第3章 人口減少都市計画を始めたドイツとアメリカ
第4章 事業所の閉鎖・撤退をコントロールしだしたフランス
第5章 大規模な自然環境の再生を進める
第6章 自動車交通の見直し、公共交通の再編成を進める
第7章 商店街の活性化と商業施設の計画的配置
第8章 地域景観の再生を図る
読んでみて、「まちづくりは、20年から50年かけて進めるすべきであって、中活法のように5年くらいではできない。日本では拡大成長の法律やしくみや発想になっていて、人口縮小ということを考えていない。そのしくみや法的整備などを考えるべき。拡大するという前提の計画は将来破綻するとたいへんであること。
東京一極集中ではなく、地方がそれぞれに自立的に特色を持った、景観も大切にしたまちづくりを行なうべきではないか」と思いました。
毎月の連載をまとめられた本で、とても読みやすい本でした。興味のある方には、ぜひおすすめの1冊です。
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中山先生のプロフィールです。
中山徹(ナカヤマトオル)
奈良女子大学大学院教授・工学博士
専門は都市計画学
1959年、大阪生まれ。京都大学大学院博士課程修了。
主な著書
「人口減少時代のまちづくり」自治体研究社、2010年。
「子育て支援システムと保育所・幼稚園・学童保育」かもがわ出版、2005年。
URL http://www.nara-wu.ac.jp/life/resed/nakayama/index.html
Blog http://t-nakayama.tea-nifty.com/
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鹿鳴人さま
弊社の本、中山先生の本をブログで紹介いただき、ありがとうございました。ご紹介いただいたように、読みやすさを心がけて編集いたしました。
3ヶ月もたってからのお礼で申し訳ございません。
弊社は、自治体問題研究所という研究組織でもあり(中山先生にもご指導いただいております)、年に一度の「大会」(自治体学校と申します)を明年は奈良で、7月23から25日に開催する予定です。
今後とも、奈良のまちの魅力を発信してください。楽しみにしております。
投稿: jichiken | 2010年12月 2日 (木) 17時16分