采女祭に参列して
9月22日、采女(うねめ)祭がありました。ことしも貴族の着物をきてお渡り行列に参列しました。まだ暑さの残る中、采女や花扇使といったきれいな女性と子供たちの稚児行列の一番しんがりを歩きました。
午後5時JR奈良駅前広場を出発して、三条通を東へ歩き、東向きから近鉄奈良駅前を歩き、小西通りから椿井小学校から光明院町を通って餅飯殿通りへ、そして猿沢池まで歩きました。采女神社での神事のさなか雲の間から満月が顔を見せてくれましたがほどなく厚い雲に隠れました。でも前日から雨の心配もしていただけに何とか雨は降らずにすみました。
セレモニーのあと、2艘の船が猿沢池をめぐりました。ことしはわたしも花扇の管弦船のかがり火をもつ役柄をさせていただきました。先頭のこの船では南都楽所のみやびやかな雅楽の生演奏をされ、実に良い雰囲気です。(添付の毎日新聞の写真のうしろのかがり火を持っています)
1周目はゆっくりと猿沢池をめぐりましたので、かがり火が消えないうちに2本目を添えて2本目のかがり火が明るく燃え始めたところで2周目に向いました。やれやれです。猿沢池の池のふちにはたくさんの人が2艘の船を見守っておられます。優雅な天平時代の風情です。拍手をしてくれる人がいてしばらく周辺の人たちにも拍手が伝わっていきました。なかなかうれしいものです。多くのカメラの人たちもあちこちで写真を撮っておられます。無事2周をめぐって、かがり火も手落ちなく船は着岸。最後に花扇が猿沢池に投げ入れられ無事終了しました。
お渡り行列の様子はもちいどのブログにて。
「管弦船にかがり火持ちて猿沢の池をめぐりぬ采女しのびて」(やまと歌壇採歌)
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