川喜田半泥子のすべて展
知人から「川喜田半泥子のすべて展」はすばらしいと教えていただきまたチケットまでいただきましたので、三重県立美術館(津市)を訪ねました。たいへん大きく立派な建物でした。(奈良の県立美術館の何倍でしょうか)
銀行家でありながら、陶芸など総合芸術家であったということです。陶芸のほか、書道、絵、写真、竹細工、いろいろなジャンルの作品を手がけられ、そのそれぞれの作品が展示されていました。
モノクロの動画で38分間、当時のご家族ご自身の様子を画面で拝見することができました。中国ーインドシナ方面のフランス船による息子さんたちとの旅行、あるいはヨーロッパーアメリカへの半年間に渡る旅行など、そういう豊かな経験が総合的な素養となり、作品になっているのではないかと思いました。また尾形乾山の研究などもしかり。
ネーミングやタイトルのつけ方にも洒脱な風流人を感じました。そして同時に百五銀行の頭取などを長年勤めらたのですから、明治の方のスケールの大きさも感じることです。
作品の多くが個人蔵ゆえ、こうしたすべてを集めた展覧会はなかなか今後実現できないようです。かの会津八一も高く評価し親交があったということです。
くわしくはhpをご覧ください。http://www.pref.mie.jp/bijutsu/hp/jp/index_exhib.htm
« 雄鹿の昼寝? | トップページ | 「つぶやきでまちおこしフォーラム@奈良」 »
コメント