「万葉びとの奈良」
奈良大学の上野誠教授から、3月25日発行の1冊の真新しい本、「万葉びとの奈良」をいただきました。
手にしてすぐに読み始めました。とても読みやすい本です。1日半で読み終えました。
帯には、「こんなにも明るく活気に満ちた都があった。平城の京(みやこ)にいきた人びとの心と暮らしとは。」
「奈良という街は、中心部に巨大な空洞を持つ・・・・市民たちは鉄道や道路の建設計画が持ち上がるたびに、いわば苦渋の決断をして、この空洞を残してきたのである。それはなぜか?--プロローグより。」
「気鋭の万葉学者による、日本人の源流の読み解き。」「そして、奈良の道は、いにしえの平城京へと続いているーー。整然たる条坊。壮大な宮城。寺院や仏像。国際都市として、のびやかな天平文化、やまと初の「みやび」をはぐくんだ平城京が、奈良という土地の基層にいまも生きている。道や庭、万葉集や正倉院御物を手がかりに、ミカドから庶民までの仕事と恋と日常をありありと甦らせる。万葉学者が独自の視点で日本の源流を案内する、かつてない奈良論。」とあります。
率直に言って、とてもおもしろかった、そしてとてもわかりやすかった、というのが感想です。
おりしも平城遷都1300年、ぜひこの本を読んで平城宮跡にいかれることをお薦めします。
(新潮選書、本体1100円。212ページ)
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