会津八一の歌、般若寺にて
会津八一の研究家、友人素空氏の依頼で、市内の般若寺を訪れました。わたしどもがハンニャジと聞くと地名としてのハンニャジあたりを思うのですが、般若寺というお寺に会津八一の以下の歌碑あるということでしたので、念のために事前にお寺に電話で聞いてみたら、たしかにあるということでした。その日お寺の受付で聞くと、前方の左の門を入ったところにあります、ということでした。そこは、住職の庫裏(すまい)の自然の草が茂るふつうの人には目につかない、前庭でした。遠慮なく入っていくとありました。かなり大きいしっかりとした石の歌碑でした。歌碑には、以下の歌と八一と刻まれています。春らしい歌です。ちょうどその日は、朝から雨でした。いくつかの石碑を撮った経験から言うと、石碑はすこし濡れているほうが字が読みやすいように思います。
ならざか の いし の ほとけ の おとがひ に
こさめ ながるる はる は き に けり
(奈良坂の石の仏の頤に小雨流るる春は来にけり)
友人素空氏の解説です。http://www.geocities.jp/surume81_1/hitorigoto/81/na/na-gyou.html#narazaka
お寺をゆっくり散策したあと、旧道を南にくだり、夕日地蔵と書かれた、石の像をおまいりしました。歌はこのお地蔵さんを歌っているということです。
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