映画館、閉館のニュース
奈良市内で唯一の映画館「シネマデプト友楽」がこの1月末で閉館というニュースが報じられています。http://www.cinemadept-yuraku.jp/
戦時中に三条通りに戦地のニュースを伝える映画館として発足、戦後、大衆娯楽の殿堂としてさらに大映の大劇場、洋劇場の2つがつくられました。またさらに、国鉄奈良駅近くに友楽座があり、合計4つの劇場を経営されていました。ディズニーのいろいろなアニメ作品、小学校から鑑賞にいったいろいろな映画、「明治天皇と日露大戦争」「サウンドオブミュージック」最近では「北の零年」「剱岳・点の記」など記憶に残る映画をたくさん上映されていました。2館8スクリーン体制でシネマコンプレックスという多数の画面をもつ劇場にいち早く対応されていましたし、数年前にはさらに大改装をおこなわれ、音響もすばらしい劇場にされていました。しかも駐車場も備えられて。
しかしながら映画も郊外型大手映画会社によるシネマコンプレックスが、ショッピングセンターの集客のひとつとして作られたこと(京都府ながら実質奈良市のような立地の高の原マイカルなど)、また映画が封切られて早々にDVDが売られたり、テレビで放映されるのもとても早くなったこと、携帯でも映画が見られるようになったこと、家庭でも大画面のテレビで見られるようになったこと、など映画産業そのものにも原因があると言われています。
商店街で飲食されたら、レシート持参で映画を1000円で見られるなど、商店街ともども歩んでいかれただけにたいへん残念なことです。
2つ合わせてたぶん1000坪くらいの広大な土地建物が売却されるとのこと、これからの中心市街地の核ともいえる場所が、これからどうなるのかもわかりません。年初早々ですが、惜別の思いでお伝えすることにします。
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