「桃山時代の美術」
1冊の本が、友人のKさんから送られてきました。「すぐわかる人物・ことば別、桃山時代の美術」 奥平俊六監修・東京美術(本体2000円)という美しいコンパクトな本です。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という時代です。大阪城、二条城、聚楽第など名前は知っていますし、きらびやかな時代という印象があります。奈良にはあまりなじみがありませんので、あまり知らない時代です。でも断片的には、いろいろな絵画や工芸、茶道などでいつの間にか触れ合っているともいえます。
送られてきた本は、とてもわかりやすくて一気に二晩で読み終えました。かつての日本史や美術の教科書とは雲泥の差で読みやすくわかりやすく、写真でぐいぐいと引き込んでいきます。歯切れの良い解説がテンポ良く展開されています.
後半は、いろいろな道、茶道、カブキ、などとともに工芸、陶芸、漆芸などが解説されています。桃山という数十年しかなかった時代が、日本の現代にも大きな影響を与えた、大きな時代であったことを感じます。
こういうわかりやすい本にするために、編集の力が大いに働いているといわれています。編集に携わったKさんによれば3年かかったという力作です。ご紹介の「弐代目・青い日記帳」というブログに、くわしく本を紹介されていますので御覧下さい。http://bluediary2.jugem.jp/?day=20090805
また、この本は、一度読んでおしまいではなく、何度も手元において桃山時代の辞書のようなものではないかな、と思いました。ぜひおすすめの1冊です。
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