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2009年6月 9日 (火)

朝日新聞から

P1030754_1 朝日新聞の奈良版の「週刊まちぶら」特集ということで6月7日の朝刊に、もちいどのセンター街かいわいが1ページの紙面を使って大きく紹介されました。

朝日新聞WEBでも記事の一部を読むことができます。

(以下は朝日新聞から転載)

奈良もちいどのセンター街かいわい2009年06月07日
箱状の小さな店が並ぶ「もちいどの夢キューブ」。ユニークな店が集まり、奈良町を散策途中の観光客も訪れる=奈良市の奈良もちいどのセンター街


観光客や地元の買い物客が行き交う奈良もちいどのセンター街。ゆったりとした時間が流れ、どこか懐かしい気持ちにさせられる=奈良市餅飯殿町
 
  ◆個性派10店 活気呼ぶ

 奈良市の奈良もちいどのセンター街を歩くと、不思議な一角に行き着く。ガラス張りで四角い箱状の小さな店が軒を連ね、石畳の細い通路は町屋の路地のようだ。商店街が若い起業家の卵を集めて2年前にオープンした「もちいどの夢キューブ」。次世代の地域商業を担う新しい力を育みながら、相乗効果で商店街も少しずつにぎわいを取り戻しつつある。(大久保直樹)
 江戸時代から栄えた老舗(しにせ)商店街だった。長さ約250メートルにわたり多くの商店が軒を連ね、市役所庁舎が近くにあったこともあり、大勢の買い物客でにぎわったが、庁舎が77年に現在の場所へ移転。大型店舗も増えて通行人は年々減少し、空き店舗も目立つようになった。
 約5年前、商店街の中にあったパチンコ店が廃業し、「変な店が入っても困る」と約250平方メートルの跡地を商店街が買い取った。活用方法に悩んだ末、新たに起業する人の場所を作ろうと、複合商業施設「もちいどの夢キューブ」を建設した。
 個人で借りやすいように10平方メートルほどに区分けし、家賃は月3万5千円前後(平均)に抑えた。一般公募40件の中から、店主お薦めの音楽CDを販売する店や台湾茶の販売店、雑貨店など個性豊かな10店を選び、07年春にオープン。休日ともなれば地元の買い物客に加え、若い女性や家族連れ、奈良町散策へ向かう途中の観光客など大勢の客でにぎわう。
 銅板などで工芸品を作る「ビーブッダ」を営む大河内文絵さん(30)は、流行に左右されないマイペースな奈良の空気にひかれ、愛知県から移り住んだ。「『何か面白いものがあるかも』と期待してお客さんが来てくれるんです」と笑顔で話す。
 夢キューブのオープン後は通行量が1割ほど増え、空き店舗も大半が埋まったという。同商店街の松森重博理事長(60)は「公募で集まった店はユニークな商売ばかりでパワーもある。将来、うちの商店街に限らず、地域の中で活躍してくれたらうれしい」と話す。今後、夢キューブの店が独立する際は、店舗の紹介など中心市街地で店を構えられるよう支援するという。
 どこか懐かしさを感じさせる昔ながらの老舗商店と、近未来的にすら見える挑戦者たちの新しい店。一見アンバランスにも見える組み合わせが不思議な魅力を醸し出しつつあるようだ。

   ☆★☆よりみち☆★☆わきみち☆★☆まわりみち☆★☆

 ◎店内 せんとVS.まんと 平城遷都1300年祭のキャラクター「せんとくん」や「まんとくん」、「なーむくん」などのグッズを扱う「ならクターショップ 絵図屋」(0742・23・3131)。「せんとくん」の立体人形をあしらった新作の携帯ストラップ(420円)が売れ筋という。井上雅人店長(33)は「これからも新アイテムを増やしていくので、ちょこちょこのぞいて下さい」。
  ◎ブイヨンも手作りで 「キッチンあるるかん」(0742・24・1344)は、魚とエビを使ったランチ(1100円)やステーキランチ(1500円)が人気。大和郡山市内で20年以上店を構えていたが、約5年半前に移転。地元常連客だけでなくリピーターの観光客も。マスターの中尾好市さん(53)は「ブイヨンからスープまで、手作りにこだわった本物の味を楽しんで」と話す。

   ☆★☆笑顔に こんにちは☆★☆

  ◎赤膚焼湯飲み人気

 「器まつもり」(0742・22・2037)は明治初期から陶器の卸や販売を手がける。松森重博社長は「昔は火鉢や湯たんぽがよく売れ、旅館が急きょ食器を買いに来ることもあった」と振り返る。奈良絵を施した赤膚焼の湯飲みなどが観光客に人気といい、「2階にはギャラリースペースもあるので気軽に利用して」と笑顔で話す。

  ◎自慢の伝統食擂茶

 約20種類の雑穀などをブレンドした擂茶(れい・ちゃ)(300グラム、1300円)を販売する「おちゃっちゃ」(0742・26・5506)。中国や台湾の伝統食で、独特の甘さと香ばしさがあり、栄養も豊富とか。店主の岡田桂子さん(37)は「台湾へ何度も足を運び、日本人向けにブレンドした」と話す。一流ホテルにも納めている自慢の逸品だ。

  ◎甘さあっさり特徴

 和菓子店「優月」(0742・23・2945)は約1年半前、中上(なか・うえ)優次さん(41)と妻の尚美さん(44)が開業。ようかんをまんじゅうの皮で巻いた「佐保の河瀬」(栗入り1200円、つぶつぶ小豆入り900円)が大人気。すべて手作りであっさりした甘さが特徴。優次さんは「栗と大豆の食べ比べも楽しんで」。
  ◎心地いい音楽厳選

「パステルレコーズ」では、店主の寺田兼之さん(36)が気に入った音楽CDやレコードを販売。海外アーティストの約500タイトルをそろえ、寺田さんは「ロックやフォークなどジャンルは問わず、静かで心地いいと感じたものを選んでいる」と話す。試聴も自由で「押し売りの店ではないので気軽に音に触れてください」。

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