もちいどの界隈 ③
さて餅飯殿町の東は、奈良町を感じさせる元林院町や南市町があり、小さな道でつながっています。ぜに宗さんを入る路地は、狭くて傘差しては行き交えない路地ですが、入ってすぐ左に、肉を使わない料理の和洋居酒屋「樹樹」があります。小さな落ち着いたお店では、地元の人々、旅の人々、若い女性グループ、などいろいろな人が集まり、いわば町の文化サロンといえる交流の場となっています。すぐそばには、芸者さんがよく稽古される検番。近頃、芸者さんたちが、奈良市民企画事業として「ならまち小唄」などかつての唄の復活につとめられています。江戸時代の建物を生かした、料理店まんぎょく、洋画家の大家の絹谷幸二さんの家など風情のある建物を過ぎると、南市のえびす神社。歴史が古く1月5日の初えびすは近郊の人々でにぎわいます。今御門町のかどには道祖神社、ばくちの神様といわれています。西寺林町に入ると、広い駐車場になっているところもありますが、近頃スィーツの店、ワインの店、などシャレたお店もオープンしています。もちいどの南入り口に戻ってきました。南につづく下御門町は、かつて椿の井戸があったというやはり歴史のあるまちで、脇戸町、高御門町とならまちの中心につながっていきます。
以上でおしまいです。
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