もちいどの界隈 ②
通りの真ん中あたりに、OK広場があり、セットバックして6階建てのビルがあります。その1階の8年ほど空き店舗だったスーパー跡に、昨年夏食品スーパー「オーケスト」がオープンされ、ならまちの台所としてたいへん重宝されています。入り口の右には、町名の由来の大峰山上講の理源大師が祭られています。そして横に天川の弁財天も祭られています。毎年7月7日には弁才天祭りが行われ、子供たちのおみこし行列がいまも続けられ地元椿井小学校(市内で一番の歴史深い小学校です)や幼稚園児に好評です。大峰山上講もつづいています。
そしてOK広場のすぐななめには、箱(キューブ)をならべたような建物、2007年春オープンした夢キューブがあります。商店街が空き店舗になったパチンコ店を買いとり、新しく商売を始める人々にお貸しする新しい商業施設で10軒のお店があります。小さな奈良町の美術館、雑貨店、手つくり店、CDショップ、台湾茶のお店、アクセサリー店、人気のパンのお店などがならんでいます。
この商業施設が誘発したと思われるのですが、ここ2年間で、閉まっていたお店がつぎつぎと開き始めました。うどん店(麺闘庵)喫茶店(珈琲一族)、リサイクルショップ、和装レンタルの店(雅)、手づくり和菓子(優月)、アメリカ雑貨店、ヨーロッパ雑貨店、バレエ教室、居酒屋、肉とコロッケ(岡西)などなど。
また夢キューブの建物は、この1月奈良県の景観調和デザイン賞の会長賞を受賞しました。1977年の奈良市役所移転以来、じわじわと減り続けてきた通行量が、07年、08年と連続して2ケタのアップとなりました。商店街が新しい夢キューブをつくったこと、まちにふさわしいお店の出店、折からのならまちを訪ねるひとびとの良い通り道となっていること、などがその原因ではないかと、言われています。
もちいどのをすこし南にいくと、右手に春日大社の大宿所です。毎年12月15日にはおんまつりの大宿所まつりが行われます。御湯立ての神事が行われ、のっぺい汁が振舞われ、近頃遠方からもたくさんの人出となりました。
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