書店に 予約していた「奈良市今昔写真集」を先日手に入れました。表紙は、いまのならまちセンターから興福寺五重塔の風景です。当方はそのころ、うしろの子供くらいだったでしょうか。
ページをめくると、もちいどのセンター街の昭和48年の様子です。ちょうど当店前から南方向を写しています。装飾もにぎやかで、そのころ毎週行なった水曜特価という看板も見えます。
下が現在の様子です。看板類はすっきりしています。人通りもあのころをめざして回復中だと思っています。ちょうど右端に当店の看板が写っています。
他のページを見ると、あやめ池遊園地の往時と今。ドリームランドの往時と今。ともに今閉園しましたから余計に悲哀を感じます。
近鉄奈良駅が地下にもぐったのが1970年万博のころ。JR線の上の大宮通の陸橋も1970年ころでしょう。今回、撮影のとき、その陸橋がはずされ、JR線の高架に電車が走る歴史的瞬間に立ち会ったと説明の文に書いてありますが、そのとおりでしょう。JR奈良駅前の戦前、戦後、そして現在と変遷を感じます。
戦後まもなくの尾花劇場(いまサンルートホテル奈良)の映画「愛染かつら」の入場を待つ人々は道路一杯ですごい人気です。また、三条通のもと東映(いまシネマデプト友楽)や友楽会館ビル(いまシネマデプトイースト)など、われわれの子どものころからの歴史を感じます。
そして奈良遷都1250年祭や桜祭、盆踊り、活気あふれるお祭です。
戦後の写真を元林院町のまんぎょくの絹谷さんが多数提供されています。進駐軍のころや戦後の様子、たぶんお父さんがライカで写された貴重な写真ではないでしょうか。
昭和を感じる奈良の貴重な写真は時代を伝える大切なものだと思います。樹林社発行。9990円(税込み)。
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