ダイエー跡地問題
JR奈良駅前のダイエーが閉店してずいぶん月日がたちました。奈良の玄関口であり、広い面積の土地です。いま道路を広げて歩道を広くとり,歩いて楽しめる道にしようと計画されているまさに三条通の入り口です。
ところがいまパチンコ会社によって建設工事がはじめられています。奈良市のラブホテル・パチンコ条例は、保育園や学校などの施設の200メートル以内は、ラブホテル、パチンコ店は建設できないというものです。この条例によって、この20年間あまり、奈良の町は守られ落ち着いてきています。(無論、郊外などには開店しているところもあります)
26日奈良市は市条例に基づき建築等中止命令書を発送した、ということです。
くわしくは存じませんが、この条例は法律や県条例より制限が厳しくつくられています。
一方、建築するパチンコ店側は、奈良市の条例を認めず「市の条例が県の条例を上回っているのはおかしいといううちの見解は変わらない。工事は続ける」としていると奈良新聞は伝えています。
周辺の自治会や商店街など20数団体はすでにパチンコ店に反対の意見をとりまとめて奈良市長に提出しています。
今後どうなるのか奈良市の行方を左右する大きな問題になっています。このパチンコ店ができるとすれば、奈良の町のあちこちがどうなるのか、大いに心配です。
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パチンコ店の出店拒否に関しては、兵庫県宝塚市でも同じような事例がありました。
宝塚市の条例は、市長の中止命令に従わない業者に対して行政代執行できる旨の規定がなかったため、最高裁まで行きましたが宝塚市が負けたためにパチンコ店が出店してしまいました。
「奈良市ラブホテル及びぱちんこ屋等建築等規制条例」に、代執行の規定がない(中止命令に反して業者が建築しても強制的に取り壊せない)ようなので、出店されてしまうおそれがありますね。
奈良市の頑張りを期待します。
投稿: やいち | 2007年12月30日 (日) 09時03分