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2007年12月18日 (火)

おん祭の遷幸の儀

おん祭のクライマックスは17日です。昼には県庁前からJR奈良駅、三条通を東にあるいてお旅所(一の鳥居の東、一の鳥居は現在新築準備中)までのお渡りがあります。

が、そのお旅所にふだん若宮様がおすまいの若宮神社(本殿の南100mくらいのところ)から移られる神事があります。それが遷幸の儀といわれ、17日午前0時に若宮神社を出発されます。

あまりに夜遅くのため、今まで行ったことはありません。先日、春日大社の岡本権宮司さんは、「真っ暗の中、全国各地の人の声はするけれど、地元の人は少なく、残念だ」と言っておられました。

行きたいけれど寒いし夜遅いし、ということでここ数年思案していましたが、1週間ほど前にお誘いがはいりました。防寒服に身を固め、7人で夜11時過ぎ出発、星明りのもと、二の鳥居そばで、待ちました。暗闇の中、神職らが本殿のほうから降りてこられ、若宮神社にいかれました。先日DVDで拝見した神事が行われているのかなと想像していましたら、遠くに、音が聞こえます。だんだん音は近づき、2本の地面をひきずる大きなたいまつのあとに、何十人かの白い装束の神官らが、若宮様をかこんで、オーとかホーとかに聞こえる声と笛などの音を闇に響かせ眼の前を通り過ぎられました。眼の前では二礼二拍手一拝の作法でみなお参りをします。まさに神々しいひとときでした。

その若宮様のあとを、数百人から千人以上の人々がついて歩きます。どこにこれだけの人がいたのだろうと思うくらいたくさんの人波です。ここ数年たいへんな人々に増えているそうです。お旅所ではそのあと暁際という神事がおこなわれるそうですが、人々でまったく見えませんので、夜1時ころ帰路に着きました。

幸いそれほど寒くはなく、スバルなど星がとても美しく輝く遷幸の儀でした。闇夜の作法のため照明や写真撮影などは一切禁止です。なお17日23時ころから今度は若宮神社に帰られる還幸の儀がおこなわれるそうです。

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コメント


 10日ほど前の記載に関するコメントで恐縮です。 

 12月15日(土)、ならファン倶楽部の行事で、大宿所祭りを拝見しました。奈良市の繁華街で、地元の人たちが中心になって、このように立派な行事を続けられていることに感服しました。ぜひ、「おん祭の遷幸の儀」も拝見したいものです。

 ところで、11月6日付で、正倉院展に関する西山厚氏の講演に関する記事を書かれていますね。私は、11月2日(金)に、これも、ならファン倶楽部の行事で、西山氏の講演を聞きました。

 なお、11月19日付で、秋艸道人が上司海雲氏に送った手紙を奈良大学が入手した旨を書かれています。
 奈良大学が入手したことは喜ばしいことなのですが、秋艸道人ファンとしては、どのような経緯で手紙が古書店に流れたのか気になるところです。

 

コメントありがとうございます。ならファンで、奈良を発信すべくこれからもよろしくお願いします。

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