善光寺へ早朝参拝
同年輩の友人によると、朝5時半から善光寺では朝の勤行がおこなわれるということで、5時にホテルを3人で出発、ゆるやかなのぼりの道を善光寺までおまいりしました。眠い目とぼんやりした頭を醒ます長野市の中央大通りでした。早朝町行くひとびとはおはようと声をかけてくださいました。長野市は、「門前都市」をかかげています。
ちょうど5時30分すこし前に着くと、本堂前で20人ほどが並ばれ、同じように並んで、腰をかがめていると、高僧の方が当方の頭を数珠でなでていかれたので、びっくりしました。同じように腰をかがめて並んでいる人には数珠で頭をなでていかれます。本堂内陣では読経がはじまりました。ひとり500円払って、内陣でおまいりしました。お経は天台宗、浄土宗のふたつを30分から40分唱えられるとのことでした。
本堂の床下の内陣めぐりにはいりました。まったく見えない暗闇の中、さいわい他の方を案内されるひとの声をたよりにして、壁をさわりながらすすみました。右の腰のあたりの壁にご本尊とつながる鍵があるということでしたが、うまい具合にさわることができました。はるか数十年前、中学の修学旅行でも内陣めぐりをしたのですが、あちこちで男女の同級生のうれしそうな声がしているのをふと思い出しました。
説明によると、善光寺は欽明天皇のとき1300年以上前、大陸からつたえられた秘仏がまつられてあり日本最古とのことでした。定かではないですが、とにかく古いお寺という事を感じました。
帰り道は、県庁はじめ官庁街がならぶ中央通の西側の方を大回りして駅前のホテルに戻りました。とにかく長野市は道が広く、15階建てくらいのホテルや7,8階建てのビルなども並ぶのですが、圧迫感がない、広々とした印象でした。
数年前には戸隠高原の帰り、レンターカーで、善光寺裏の駐車場から善光寺におまいりし、東山魁夷美術館を訪れてそのままJRの特急で帰ったのですが、長野市の悩みは、善光寺のみバスや車で訪れて中心市街地を歩かない観光が増えているとのことでした。
長野市は1998年に長野冬季オリンピックがあり、大きな都市整備と盛り上がりがあり、その後があったそうです。今回、国による基本計画の認定をうけた直後のまちを訪れることが出来てなによりでした。長野市も奈良市も38万人くらいの県庁所在地であり、ともに大きなお寺があり、観光客を呼ぶ町であることなど似たところもありますが、長野市は市長さんのビジョンがはっきりしていて、ずいぶん進んでいるようにも思いました。
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