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2006年10月16日 (月)

講演会「奈良市中心市街地の再生に向けて」

Save0063 このところ、講演会が続いています。演奏会でも、講演会でも、なんでもやはり人が入らないと、すこしさみしいものです。先日、奈良商工会議所小売部会の「奈良市の中心市街地の再生に向けて」といった講演会がありました。開会時間が近づきほぼ満員になり、すこしほっとしたものです。講師は青森市の商店街を中心として、中心市街地を再生させた、カリスマとして有名な加藤博さんです。昨年私どもの研究会などが、奈良市から青森市へ見学に行った時、商店街の活性化、まちづくりを熱く語ってくれた方です。雪対策などで郊外に拡散した町は不経済だ、コンパクトなまちにしよう、みどり豊かな町にしようと、佐々木市長をはじめ行政、そして商工会議所、商店街がスクラムをがっちり組んで、再生させ、国のいまのまちづくりのモデルにしたのが青森市といわれています。

いま国は、そういうコンパクトなまちづくり、すなわち郊外に広がらず、まちの中心市街地に住み、町の中心市街地を活性化させようとまちづくり三法を成立させました。それほど、各地の中心市街地が郊外の大型ショッピングセンターの建設などによって、あちこちがシャッター通りになってきたといわれています。実に悲しい状況です。いまからでは遅きに失したと思われなくもありませんが、ようやく、まちの中心市街地が空洞化したり疲弊したり店がなくなったりしたとき、人の心の中がぽっかりと穴があいたように感じられる人が多くなりました。子供のころや若いころ楽しんだ町の中心街は、やはりかつてのようににぎわっていないとさみしいものです。

奈良市も、ようやく、おしりに火がついて、いろんなところが動き始めたように思われます。今回加藤博さんが強烈な応援の弁をふるって講演してくれました。奈良市が5年後10年後、100年後をみすえて、動く最初で最後のチャンスであると。

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