車椅子の散歩
お祭りのさなか、昔からの友人が車椅子にのった80数才のお父さんの車椅子を押して、奥さん、お嬢さんといっしょにこられているのに出会いました。お祭りだから、こられたのだと思ってひさしぶりのあいさつを交わしたところ、彼はもどってきて、「お祭りだけではないんだよ、毎日この奈良町あたりまで車椅子の散歩付き合っているんだよ。おかげでこちらは体重がやせてしまったよ」とにこやかに語ってくれました。
春に会ったとき、「昨年来、父はお医者さんも驚く回復ぶりだ」と喜んでいました。そしていま毎日、往復数キロの道のりを、車椅子を押す散歩につきあう親孝行に感心しました。そして、昔から知っている古くからの奈良町をお父さんが車椅子でも訪ねることは、たぶん、お父さんの気持ちを豊かにし、精神衛生も良くなり、お医者さんも驚く回復につながっているのではないかと思いました。それにしても、この暑さの夏も車椅子をおす散歩を続ける友人には頭がさがります。
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