東大寺の大仏さん
奈良・東大寺。なんといっても大仏さんで有名だ。海外の人も、日本の人も、その大きさにともかく圧倒される。奈良時代につくられたのだが、江戸時代に頭の部分と建物・大仏殿が作り直されたという。そのとき大活躍されたのが、公慶上人であり、今年はその300年遠忌とのことだ。江戸時代再建なった、大仏さんを拝もうと、20万人が押し寄せたというと東大寺の坊さんから教えていただいた。なにしろ、泊まる旅籠はたごが不足し、奈良奉行は一般の人もあいている部屋は貸し出せといったという。猿沢池近くの樽井町辺りの宿屋は女中部屋や廊下にまで泊まらせたという。
そのとき、普通の部屋と同じ料金をとったらしい。そのあたりから、「大仏商法」という、努力もしないで大仏さん頼りの、少々あくどい商法、あるいは、すわったままの大仏さんのような奈良の商売と、なったようだとの話であった。それはともかく、今でも時として「奈良の商売人は大仏商法だ」といわれるようでは情けないし、心したいものだ。
ともかくも、門前町にいて忘れがちではあるが、東大寺・大仏さんはすばらしい仏像だ。その大仏さんを再建した、公慶上人はたいへんな存在で、いま奈良があるのもそのおかげだとも、東大寺の坊さんは語られた。その法要が、10月の半ばにはあるとのこと、そして記念した音楽会もあるということであった。
東大寺のhp。http://www.todaiji.or.jp/
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