団塊の世代
堺屋太一氏の命名であり、30年前の小説名である。戦後22年から24年に生まれた世代は前後の年代に比べて、たいへん人口が多いということである。それによる、現象はいろいろな面に影響を及ぼしている。プレハブ校舎であり、受験戦争であり・・・。30代はニューサーティ、50代になりゴールデンエイジという、消費の一大勢力であり、トレンドのリーダーともてはやされもしている。かたまりでありながら、それぞれが個性的であるともいわれている。近頃、おなじく堺屋太一氏が30年ぶりに、そうした団塊の世代は、いろんな経験者である、エキスペリエンツであるということで、新しい小説「エキスペリエンツ7」を出された。東京周辺のある駅前商店街の再生、「歩いて暮らせる街」づくりを7人の中心とした団塊の世代が一肌脱ぐという物語である。氏のちかごろ暗い小説の中で、ひさしぶりに新しい力が湧いてくるような小説でした。
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